S&P500指数の先週からの下落トレンドが木曜日まで続いていましたが、日本時間26日0時ごろから底打ちし、上昇していきました。下記のパウエル議長の発言が影響したのでしょうか?
次に米国のコロナ新規感染者数を見ていきます。
米国のコロナ新規感染者数は横ばいから少し上昇し始めているようにも見えます。一日あたり250万人程度のワクチン接種が進んでいるため、集団免疫を獲得するまでにあと1〜2ヶ月くらいでしょうか?
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 3,913.11 | 3,974.55 | 101.6% | 107.4% |
ナスダック100指数 | 12,866.99 | 12,979.12 | 100.9% | 102.2% |
ダウ平均株価 | 32,627.98 | 33,072.89 | 101.4% | 109.4% |
ラッセル2000指数 | 2,287.55 | 2,221.48 | 97.1% | 114.2% |
ラッセル2000のみ下げました。先週終値から最大で8%近く下落しましたが、木曜日・金曜日と多少盛り返してきました。
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 108.84 | 109.66 | 100.8% | 106.4% |
米国債10年利回り | 1.716 | 1.672 | 97.4% | 183.1% |
金価格(XAUUSD) | 1,745.05 | 1,732.77 | 99.3% | 89.2% |
WTI原油価格 | 61.42 | 60.80 | 99.0% | 128.4% |
今週の米国債10年利回りは下がったものの、まだ上昇トレンドであることは変わりません。コロナワクチン接種者の増加で景気も上向きになることを考えると、金利は上昇トレンドのまま、2%台までジリジリと上がっていくのではないかと考えています。
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
全体的に上げましたが、通信セクター、アマゾン、テスラ、ナイキあたりの下落が目立ちました。
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 351.54 | 357.59 | 101.7% | 102.8% |
一般消費財 | VCR | 294.40 | 292.70 | 99.4% | 107.7% |
ヘルスケア | VHT | 227.42 | 228.29 | 100.4% | 102.6% |
生活必需品 | VDC | 173.70 | 178.78 | 102.9% | 103.8% |
素材 | VAW | 171.00 | 174.40 | 102.0% | 111.9% |
公益 | VPU | 136.61 | 139.22 | 101.9% | 103.9% |
資本財 | VIS | 186.72 | 188.89 | 101.2% | 113.7% |
通信 | VOX | 133.40 | 128.40 | 96.3% | 108.5% |
不動産 | IYR | 90.04 | 92.74 | 103.0% | 112.1% |
金融 | VFH | 85.18 | 85.41 | 100.3% | 118.9% |
エネルギー | VDE | 69.01 | 69.96 | 101.4% | 134.2% |
S&P500 | VOO | 359.23 | 364.01 | 101.3% | 107.4% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:金融、3位:資本財と3位が通信と資本財で入れ替わりました。年初来では先週同様に全セクタープラスを維持しています。今週は通信セクターが4%近く下げ、順位も下がりました。
過去のセクター別の上昇率ランキング
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
- 日足チャート
- 100日移動平均線(青い線)
- 出来高(棒グラフ)
- オシレーター指標(RSIとMACD)
- チャネルライン(緑色の線)
- その他(必要に応じて、ETF分析内で説明)
VOO(S&P500)
木曜日にサポートラインを一時的に下回った後に反発しました。VOOの上昇トレンドが続いているため、週明け以降は引き続き上昇するのか、上昇し続けた際に緑色のレジスタンスラインで跳ね返されるのかをチェックしたいと思います。
木曜日と金曜日(0時を回ったのにで日付が変わっていますが)にVOOを仕込みました。木曜日は底打ちしそうっていう感覚による買い、金曜日はサポートラインが機能していそうなことを確認して買いました。
VGT(情報技術)
木曜日に100日移動平均線を一時的に下回りましたが、すぐ下に黄色のサポートラインで反発しました。ちなみに黄色のラインはコロナショックの底値と3月5日の安値を結んだラインですが、今後のサポートラインとして使えそうな気がします。
来週は赤色のレジスタンスラインをブレイクできるかどうかに注目。その後、緑色の下の線もブレイクできれば、しばらく下げトレンドが続いていた情報技術セクターが復活するかも?と考えています。
VCR(一般消費財)
ろじゃじろう
今週、一般消費財セクターは微妙に下げました。主にアマゾン、テスラとナイキが足を引っ張った形になりましたが、セクターローテーション上は上がるものと思っていましたが、実はもう次の段階に行ってしまったのかな?週明けはMACDが上に突き抜けるかチェックしたいと思います
VHT(ヘルスケア)
月曜日に赤のレジスタンスラインをブレイクしたと思ったら、火曜日に再度下にブレイクしました。その後、金曜日に再度上にブレイクしていきましたが、数日キープするかをチェックした後に買い増し判断をしたい思います。
VDC(生活必需品)
金曜日にレジスタンスラインをブレイクしました。RSIはそろそろ買われすぎの水準に入りそうですが、MACDも上昇トレンドを示していますし、来週も期待できそうなチャートをしています。
VAW(素材)
素材セクターは1年前から緑色のチャネルラインの間で推移しており、非常に信頼できるラインになっています。サポートラインに近づいたところで買って、レジスタンスラインで跳ね返されたのを確認して売却するスイングトレードをしやすいETFだなと思います。
そんなことを言いながらも、サポートラインに到達するのを待ちきれず、月曜日に買ってしまいました(笑)金曜日の終値よりも安値で変えたしヨシとしましょう。
VPU(公益)
チャネルラインを引き直しました。黄色のサポートラインはコロナの底から3月頭の安値を結んだものです。来週は緑色のレジスタンスラインをブレイクできるのかをチェックしていきましょう。RSI、MACD的には上げていきそうな気がします。あとバイデンのインフラ投資の政策がプラスに働くのか気になるところです(大統領選の時点で織り込み済み?)。
VIS(資本財)
こちらもチャネルラインなどをガラッと引き直しました。木曜日はサポートライン付近まで下りましたし、仕込む短期売買的にはチャンスでしたね(今までのラインの引き方だとわからなかった・・・)。
VOX(通信)
緑色のサポートラインをブレイクしてしまいました。次のチェックポイントとしてはコロナ底値と10月末の底値を結んだ黄色のラインで反発できるかどうか。ここを下抜けするとズルズルと120ドルあたりまで下げていきそうな気がします。
IYR(不動産)
先週末の予測通り、下げからスタートしましたが、終値はプラスで引けました。不動産セクター強いですね。緑のレジスタンスラインをブレイクできるかどうかに注目です。
VFH(金融)
金融セクターは引き続き、緑色のチャネルラインの範囲内で上昇トレンドが続いています。ずっと下がるのを指を加えて待っています(笑)わたしは短期売買目的なので、金融セクターにこだわる必要もなく、買えなければ買えないでよしです。
VDE(エネルギー)
今週はスエズ運河の座礁問題もあり、オイル不足の懸念からかエネルギーセクターが反発してきました。RSIも黄色のレジスタンスラインをブレイクしましたし、来週以降はまた上昇トレンドに戻るかもしれません。しかし、緑のチャネルラインの範囲内で推移していきそうな気がしているため、しばらく様子見しようかなと思います。
スエズ運河ふさぐ巨大船、サルベージ会社が作業へ-座礁から3日目
先週、51.96ドルで60株、51.585ドルで30株売却しましたが、40株買い戻しをしました(先週10株)。前述の通り、全部を買い戻しするかどうかはもう少し待とうと思います。
まとめ
今週はポジポジ病を比較的抑えられた気がします(笑)
投資余力が100万円程度まで減ったため、慎重に投資するタイミングを見計らうようになりました。先週の書いたとおりに実行できてよかったです。
キャッシュポジションもかなり下げることができたため、もう少しタイミングを計りながら追加投資するようにしようと思います。
「待つも相場」の精神で来週も行こうと思います
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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