【VDE・XLE】米国エネルギーセクターETF2種を徹底比較

米国エネルギーセクターETF2種を徹底比較米国株の比較検証

VDEまたはXLEというETFで米国エネルギーセクターに投資することができます。

米国株は11種のセクターに分類されます

情報技術、一般消費財、ヘルスケア、生活必需品、素材、公益、資本財、通信、不動産、金融、エネルギー

ろじゃじろう
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VDEはバンガード社、XLEはステート・ストリート社が取り扱うETFです

この2社が運用する米国エネルギーセクターETFは、構成銘柄やコストなど異なります。これらの違いがパフォーマンスに影響を与えることがあるため、ETFの選定はしっかりとおこないましょう。

今回、VDEとXLEの2種を比較した結果、XLEに投資する方がよいと結論づけました

さっそく、その理由について解説していきます。

米国エネルギーセクターETF(VDE・XLE)の概要

特に断りがなければ、2020年11月30日時点のデータを利用しています。

米国エネルギーセクターとは?

米国エネルギーセクターとは、石油・ガス・消耗燃料、エネルギー設備・サービスなどの米国企業が属するグループです。

ろじゃじろう
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エネルギーセクターは原油価格にすごく影響を受けます

VDE・XLEの概要をチェックする

検証項目VDEXLE
運用会社バンガードステート・ストリート
設定日2004年09月23日1998年12月16日
組入銘柄数11025
純資産総額35.3 億ドル138.8 億ドル
経費率0.10%0.12%
直近配当利回り5.08%5.53%

ステート・ストリート社のXLEの純資産総額はVDEの4倍近くあります。一方のVDEの純資産総額も3500億円以上と非常に大きな規模のETFです。

ろじゃじろう
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楽天証券で投資信託ランキング1位のeMAXISSlim米国株式(S&P500)が2000億円なので、その規模の大きさがおわかりいただけるかと思います

ちなみにバンガード社のETFは経費率が低いことが有名ですが、ステート・ストリート社も対抗して経費率を下げており、大きな差がありませんでした。

直近配当利回りは5%超えとかなり高いですが、配当金の水準をキープしつつ、株価が大きく下がったことが影響しています。今後、株価が回復していく局面では配当利回りは3%前後まで下がる見込です。

【参考】VDEの2010年〜2020年の配当利回りと株価のグラフ

VDEの配当利回りと株価のグラフ

【参考】VDEの2010年〜2020年の配当金の推移

VDE分配金の推移

ベンチマークする指数の違い

特徴VOXXLC
ベンチマークMSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックスエネルギー・セレクト・セクター指数
組入銘柄数11025
企業規模大型株、中型株、小型株大型株(S&P500)

ここでは組入銘柄数と企業規模の違いを知っていただければ大丈夫です!

MSCIはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの略

ろじゃじろう
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全米株式(VTI)とS&P500(VOO)のような関係性です

組入銘柄の重複率

時価総額ベースでの組入銘柄の重複率は86%とほとんど同じです。

VDEとXLEの重複率(時価総額)

etfrc.com調べ

業種比率の違い

VDEセクターVDEXLEXLEセクター
総合石油・ガス43.7%89.9%石油・ガス・消耗燃料
石油・ガス探査・開発21.9%
石油・ガス貯蔵・輸送12.6%
石油・ガス精製・販売11.2%
石油・ガス掘削0.7%
石炭・消耗燃料0.1%
石油・ガス装置・サービス9.8%10.1%エネルギー設備・サービス

多少の違いはありますが、業種比率に大きな違いはありません。

構成銘柄の違い

左端のrankはVDE、右端のrankはXLEを指しています。

rank保有銘柄シンボルVDEXLErank
1Chevron Corp.CVX21.3%23.5%1
2Exxon Mobil Corp.XOM20.4%21.0%2
3ConocoPhillipsCOP4.4%4.7%3
4Kinder Morgan Inc./DEKMI3.7%4.4%5
5Schlumberger Ltd.SLB3.5%4.6%4
6EOG Resources Inc.EOG3.4%4.3%6
7Phillips 66PSX3.4%4.2%7
8Marathon Petroleum Corp.MPC3.2%4.0%9
9Williams Cos. Inc.WMB3.2%4.0%8
10Valero Energy Corp.VLO2.8%3.5%10
11Pioneer Natural Resources Co.PXD2.1%2.6%11
12ONEOK Inc.OKE2.0%2.5%12
13Halliburton Co.HAL1.9%2.3%13
14Occidental Petroleum Corp.OXY1.8%2.1%14
15Cheniere Energy Inc.LNG1.7%なし
16Baker Hughes Co. Class ABKR1.6%1.9%16
17Concho Resources Inc.CXO1.5%1.8%17
18Hess Corp.HES1.2%2.0%15
19Cabot Oil & Gas Corp.COG0.9%1.1%18
20Diamondback Energy Inc.FANG0.8%1.0%19
TOP2084.7%96.4%TOP20

トップ20にランクインした銘柄は殆ど変わりませんでした。VDEの比率は約85%、XLEの比率は約96%と非常に高くなっています。これは全セクターETFの中で最も高い比率です。

現在の株価

VDEとXLEの現在の株価とチャートです。

米国エネルギーセクターETF(VDE・XLE)のパフォーマンス

結局はパフォーマンスが全てということでバックテストをしてみました(過去と未来の結果が同じ保証はないため、バックテストはあくまで参考までに)。

検証ツール

このブログではおなじみのポートフォリオビジュアライザーを用いて、パフォーマンスの比較をします。無料ツールとは思えない機能なので、知らない方は利用してみてください。

検証条件

検証期間:2004年10月〜2020年11月
配当金:再投資

検証結果

XLEの方がVDEよりもパフォーマンスが高かったです。

また、VDE、XLEともにS&P500を大きく下回るパフォーマンスでした。

ダメダメセクターなイメージのあるエネルギーセクターでしたが、今回の検証期間では2015年まではS&P500を上回るパフォーマンスです。

ろじゃじろう
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リーマン・ショック、コロナショック時の下落がデカイ

ちなみに年単位で比較すると、(直近パフォーマンスはXLEですが)明確にどちらがよいとはいえない感じです。

VDEとXLEのAnnual Returns

年単位で見ると大きく下落した翌年は大きな上昇をしています。エネルギーセクターの第2位にランクインしているエクソンモービルを文字って爆損モービルなんて言われていますが、2021年は上昇が期待できる可能性がありますね。

まとめ

結論としてはXLEの方がよさそうです。エネルギーセクターは寡占化しているため、大手の方が収益を安定して得やすく、下落耐性の面でも上回っていると考えられます。

わたし個人としても短期(1週間〜1ヶ月保有)でエネルギーセクターETFに注目していましたが、2021年中は保有していてもいいかもしれません。毎週米国株セクター分析をしていますので、注意深くウォッチしようと思います。

米国エネルギーセクターへの投資は楽天証券SBI証券マネックス証券などで可能です。

ろじゃじろう
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みなさんの投資の一助になれば幸いです

おまけ

世界中の資本財セクターに投資するグローバルエネルギー ETF(IXC)というブラックロック社が運用するETFもあります。

投資対象国保有比率(%)
米国48.98
イギリス14.30
カナダ12.89
フランス7.32
ブラジル3.28
オーストラリア2.83
フィンランド1.98
イタリア1.77
中国1.69
ノルウェー1.19
日本1.15
スペイン1.02
キャッシュ、デリバティブ等0.47
その他1.13

世界中に投資先が分散されている点はよいのですが、パフォーマンスは今回紹介した2種のETFよりも悪く、更に経費率が0.46%と高いため、わたし自身は積極的に投資したいとは思えませんでした(下落率は2種よりも抑えられていますけどね)。

IXCのPortfolio Growth
IXC
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