【2020年11月16日週】米国株セクター分析

米国セクター分析2020年11月16日週米国株セクター分析

私自身のポートフォリオは先週から今週で更に含み益が減りましたが、今週は多くのセクターでマイナスになった週でした。ちなみにわたしの米国株は先週の含み益60万円から50万円に減りました。

モデルナ社のワクチンのニュースも出ましたが、米国のコロナ感染者数は20万人を突破。新規感染者数が右肩上がりに増えています。早ければ12月上旬にワクチン承認、その翌週から医療従事者などから優先的にワクチンを提供していくとありますが、一般人がワクチン接種を終えるまでは数ヶ月掛かりそうな気がします。

そう考えるとまだまだ油断はできない相場が続きそうな気がしています。

それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。

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米国主要指数パフォーマンス

今週は米国主要指数の3指数とも微減しました(2020年11月21日調べ)。

ワクチンの承認待ちのためなのか、動きがもっさりした週になりました。

終値S&P500NASDAQ100DOW
先週終値3,585.1611,937.8429,479.82
今週終値3,557.5511,906.4429,263.49
変動率99.2%99.7%99.3%

米国株セクター分析結果

米国株セクター概要

finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します(2020年11月21日調べ)。

今週は多くのセクターで下落しました。その中でもエネルギーセクターは強い週となりました。

S&P500map202016week

セクターETF毎の騰落率サマリ

セクター分析に用いるETF一覧

微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたり、一般消費財セクターにTSLA(テスラ)が入っていたり。

ちなみにテスラは2020年12月21日にS&P500に入ることが発表されました。

セクターETF主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄)
情報技術VGTAAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE
一般消費財VCRAMZN、HD、TSLA、MCD、NKE
ヘルスケアVHTJNJ、UNH、PFE
生活必需品VDCPG、KO、PEP、WMT、PM
素材VAWLIN、APD、NEM
公益VPUNEE、D、DUK
資本財VISUNP、HON、UPS
通信VOXFB、GOOG、GOOGL、VZ
不動産IYRAMT、PLD、CCI
金融VFHJPM、BRK-B、BAC
エネルギーVDEXOM、CVX、COP
※ETFはバンガード社(不動産のみステート・ストリート社)、リンク先はブルームバーグ

セクターETFの株価(終値)と騰落率

各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。

セクターETF先週終値今週終値騰落率
情報技術VGT325.27325.0399.9%
一般消費財VCR246.13252.5102.6%
ヘルスケアVHT218.23212.8397.5%
生活必需品VDC173.24170.8698.6%
素材VAW148.14149.7101.1%
公益VPU143.93138.6796.3%
資本財VIS162.6164.79101.3%
通信VOX112.54113100.4%
不動産IYR85.9484.9298.8%
金融VFH66.767.22100.8%
エネルギーVDE45.7848.43105.8%

セクターETF毎のチャート分析

日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。

以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。

VOO(S&P500)

月曜日から金曜日に向かって微減しました。出来高も過去の水準と比べても多くも少なくもありませんでした。様子見の相場という感じでしょうか。

VGT(情報技術)

情報技術セクターは先週比0.1%のマイナスとなりました。

出来高は過去と比べても少なめです。コロナによって需要が急激に高まったセクターということもあり、コロナワクチンの承認で一番マイナスの影響を受ける可能性の高いです。よって、取引があまりされていないようにおもいます。

VCR(一般消費財)

一般消費財セクターは先週比2.6%のプラスとなりました。

アマゾンやホームデポは下げましたが、マクドナルドやスタバなどの外食系は上がりました。また、テスラがS&P500入りが発表されて120%上昇したこともプラスになっています。

月曜日と火曜日の出来高は過去の水準と比べて少し高めでしたが、水曜日以降は落ち着いています。

ワクチンが承認されれば外出に関連する銘柄は戻りそうですが、感染者数は過去最高を更新し続けており、すぐにワクチン接種ができるわけでもないため油断は禁物です。

VHT(ヘルスケア)

ヘルスケアセクターは先週比2.5%のマイナスとなりました。

ワクチン関連のニュースでは16日にモデルナが94.5%の有効性があると発表、18日にファイザーのワクチンの最終分析の結果95%の有効性があると発表がありました。そのニュースの発表になった日の出来高は多かったです。

MACDは下に突き抜けましたが、赤い線は下向きではないため強い下落トレンドのサインではなさそうですが、ワクチンが承認されるとヘルスケアセクターの株価は下がる可能性があります。

  • 製造ラインを単価の高い薬品から単価の安いコロナに回すことで生産性が低下
  • 入院などに伴う機器、器具などの利用が減る

実際のところどうなるのかわたしにはわかりませんが、VHTをポートフォリオに組み込んでいるわたしとしては100日移動平均線を下回ってくるような展開になれば、拾っていきたいと考えています。

わたしがVHTに投資しているのはコロナに関係なく、長期で考えているためです。

VDC(生活必需品)

生活必需品セクターは先週比1.4%のマイナスとなりました。

マイナスになったものの出来高に特徴もなく、トレンドはどちらに行くかまだ判断が難しい状態です。

来週あたりにMACDは下方向に突き抜け、RSIも50を下回り、下落トレンドに入るかもしれません。

わたしのポートフォリオに組み込んでいるETFであることもあり、来週以降も注意深くウォッチしていきたいところです。

個人的にはVHT同様に100日移動平均を下回ることがあれば、通常の積立分とは別に追加で買い増しを行う予定です。

VAW(素材)

素材セクターは先週比1.1%のプラスとなりました。

こちらのETFも動きはあまりなく、方向性はつかめませんでした。

VPU(公益)

公益セクターは先週比4.7%のマイナスとなりました。先週上げた分を全て元に戻していました。

MACD、RSIともに下落トレンドのサインが出ています。バイデンが大統領選に勝つと公益セクターは上がると言われていましたが、来週も下げてしまうと大統領選前の水準まで戻るかもしれません。

VIS(資本財)

資本財セクターは先週比1.3%のプラスとなりました。

しかし、こちらのETFはこれといったサインは出ていません。

VOX(通信)

通信セクターは先週比0.4%のプラスととなりました。

こちらのETFはこれといったサインは出ていません。

IYR(不動産)

不動産セクターは先週比1.2%のマイナスとなりました。

このETFもこれといったサインは出ていません。

VFH(金融)

金融セクターは先週比0.8%のプラスとなりました。

このETFもこれといったサインは出ていません。

VDE(エネルギー)

エネルギーセクターは先週比5.8%となりました。

100日移動平均線を2ヶ月ぶりに超えました。出来高も過去の水準と比べると高く、出来高を伴って上昇しています。こちらのETFはワクチン承認がプラスに働くと思われますし、コロナで大きく下落していますので引き続き期待が持てそうです。

まとめ

今回から「S&P500、NASDAQ100、DOW」と「各セクター」の終値の先週比を見るようにしましたが、この見方は使えそうだなと思いましたので、次回以降も継続していこうと思います。

S&P500、NASDAQ100、DOWで見ると、ほとんど動きのない1週間でしたが、セクターごとには騰落が見られました。これは大きな指数だけを見ていると気づくことができませんでした。

いずれにしてもわたしの分析力を高めていかないといけないことは間違いありません。

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