【VPU・XLU】米国公益セクターETF2種を徹底比較

米国公益セクターETF2種を徹底比較米国株の比較検証

VPUまたはXLUというETFで米国公益セクターに投資することができます。

米国株は11種のセクターに分類されます

情報技術、一般消費財、ヘルスケア、生活必需品、素材、公益、資本財、通信、不動産、金融、エネルギー

ろじゃじろう
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VPUはバンガード社、XLUはステート・ストリート社が取り扱うETFです

この2社が運用する米国公益セクターETFは、構成銘柄やコストなど異なります。これらの違いがパフォーマンスに影響を与えることがあるため、ETFの選定はしっかりとおこないましょう。

今回、VPUとXLUの2種を比較した結果、VPUに投資する方がよいという結論づけましたが、どちらに投資したとしてもパフォーマンスはほとんど変わりません。

さっそく、その理由について解説していきます。

米国公益セクターETF(VPU・XLU)の概要

特に断りがなければ、2020年11月30日時点のデータを利用しています。

米国公益セクターとは?

米国公益セクターとは、電力、総合公益事業、ガス・水道などの米国企業が属するグループです。

ろじゃじろう
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生活インフラを提供する企業に投資したい人に向いています!

VPU・XLUの概要をチェックする

検証項目VPUXLU
運用会社バンガードステート・ストリート
設定日2004年01月26日1998年12月16日
組入銘柄数6628
純資産総額56.7 億ドル121.0 億ドル
経費率0.10%0.12%
直近配当利回り2.98%3.01%

ステート・ストリート社のXLUの方が歴史も古く、純資産総額は2倍以上の差があります。一方のVPUの純資産総額も約6000億円と非常に大きな規模のETFです。

ろじゃじろう
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楽天証券で投資信託ランキング1位のeMAXISSlim米国株式(S&P500)が2000億円なので、その規模の大きさがおわかりいただけるかと思います

ちなみにバンガード社のETFは経費率が低いことが有名ですが、ステート・ストリート社も対抗して経費率を下げており、大きな差がありませんでした。配当利回りを考慮すると、誤差レベルと言えるでしょう。

直近配当利回りは3%前後と高い部類に入ります。

ベンチマークする指数の違い

特徴VPUXLU
ベンチマークMSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックス公益事業セレクト・セクター指数
組入銘柄数6628
企業規模大型株、中型株、小型株大型株(S&P500)

MSCIはモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナルの略

ろじゃじろう
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全米株式(VTI)とS&P500(VOO)のような関係性です

組入銘柄の重複率

時価総額ベースでの組入銘柄の重複率は87%とほとんど同じです。

etfrc.com調べ

業種比率の違い

VPUセクターVPUXLUXLUセクター
電力59.5%62.8%電力
総合公益事業28.1%31.1%総合公益事業
水道4.7%3.2%水道
ガス4.3%1.4%ガス
独立系発電事業者・エネルギー販売業者2.5%1.6%独立系発電事業者・エネルギー販売業者
再生エネルギー系発電事業者0.9%

多少の違いはありますが、業種比率に大きな違いはありません。

構成銘柄の違い

左端のrankはVPU、右端のrankはXLUを指しています。

rank保有銘柄シンボルVPUXLUrank
1NextEra Energy Inc.NEE14.3%16.5%1
2Duke Energy Corp.DUK6.8%7.8%2
3Dominion Energy Inc.D6.6%7.6%3
4Southern Co.SO6.3%7.3%4
5American Electric Power Co. Inc.AEP4.2%4.8%5
6Exelon Corp.EXC4.0%4.6%6
7Xcel Energy Inc.XEL3.5%4.1%8
8Sempra EnergySRE3.5%4.2%7
9Eversource EnergyES3.0%3.4%9
10WEC Energy Group Inc.WEC3.0%3.4%10
11Public Service Enterprise Group Inc.PEG2.9%3.4%11
12American Water Works Co. Inc.AWK2.8%3.2%12
13Consolidated Edison Inc.ED2.5%2.9%13
14DTE Energy Co.DTE2.4%2.8%14
15Edison InternationalEIX2.3%2.7%15
16PPL Corp.PPL2.2%2.5%16
17Entergy Corp.ETR2.2%2.5%17
18PG&E Corp.PCG1.8%なし
19Ameren Corp.AEE1.8%2.2%18
20CMS Energy Corp.CMS1.8%2.0%19
TOP2077.6%89.6%TOP20

トップ20にランクインしている構成銘柄はほとんど同じです。構成銘柄数がXLUのほうが少ないこともあり、TOP20に占める比率は約9割もあります。逆にVPUも銘柄数が2倍以上ありますが、上位組込銘柄の比率は8割もあります。

ちなみにVPUに含まれるXLU銘柄の構成比率は85%以上と大部分を占めています。

現在の株価

VPUとXLUの現在の株価とチャートです。

米国公益セクターETF(VPU・XLU)のパフォーマンス

結局はパフォーマンスが全てということでバックテストをしてみました(過去と未来の結果が同じ保証はないため、バックテストはあくまで参考までに)。

検証ツール

このブログではおなじみのポートフォリオビジュアライザーを用いて、パフォーマンスの比較をします。無料ツールとは思えない機能なので、知らない方は利用してみてください。

検証条件

検証期間:2004年2月〜2020年11月
配当金:再投資

検証結果

VPU、XLUともにS&P500を上回るパフォーマンスでした。GDP、人口ともに増加しているアメリカのインフラ企業たちは強いですね(日本とは違う)。

VPUとXLUのパフォーマンス
ろじゃじろう
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わずかな差ですがVPUに軍配が上がりました

ちなみに年単位で比較しても、VPUとXLUのパフォーマンスの違いはほとんどありません。

VPUとXLUのAnnual Returns

まとめ

結論としてはVPU、XLUのどちらを購入しても同じという結果になりました。

もし、米国公益セクターに投資するのであれば、経費率が低いVPUを選択するのがよさそうです(分配金の差で吸収できますが、税金分を考慮した結果)。

アメリカは人口も経済も成長し続けるでしょうし、生活インフラである米国公益セクターはS&P500よりも下落耐性が高く、安定性の高いセクターであると言えます。

米国エネルギーセクターへの投資は楽天証券SBI証券マネックス証券などで可能です。

ろじゃじろう
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米国株11種のセクターETFのまとめ記事もどうぞ!

ろじゃじろう
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みなさんの投資の一助になれば幸いです

おまけ

世界中の公益セクターに投資するグローバル公益事業 ETF(JXI)というブラックロック社が運用するETFもあります。

投資対象国保有比率(%)
米国58.6
スペイン7.51
イタリア6.61
イギリス5.57
フランス3.59
ドイツ3.48
カナダ2.67
日本2.48
デンマーク2.13
香港2.11
ポルトガル1.12
オーストラリア1.07
バミューダ1.04
キャッシュ、デリバティブ等0.75
その他1.28

世界中に投資先が分散されている点はよいのですが、パフォーマンスは今回紹介した2種のETFよりも悪く、更に経費率が0.46%と高いため、わたし自身は積極的に投資したいとは思えませんでした。

超長期的にアメリカ以上に成長する国があるのであれば、投資してもよいかもしれませんが、気になる国の株式やETF、投資信託を購入すればいいような気もしています。

JXIのパフォーマンス確認

米国株の11種のセクターETFについて分析した記事も合わせて読んでみてください。

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