今週月曜日はプレジデント・デー(祝日)だったため、月曜日の株式市場はお休みでした。
米国株市場が空いていないと寂しいと感じてしまうのは病気かもしれません
久しぶりに米国のコロナ新規感染者数の推移をチェックしていきます。
新規感染者数は順調に減少し、10月の水準まで戻ってきました。ワクチン接種件数は2月上旬で2600万人を超えていたことから順調に投与がされていっているようです(日本は今週から医療従事者を中心に接種開始と遅すぎですね・・・)。
その他には大寒波によるエネルギー危機の問題が出ており、原油価格の高騰の要因としても考えられます(その他、半導体不足にも拍車を掛けているそうです)
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 年初指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 3700.66 | 3934.84 | 3906.72 | 99.3% | 105.6% |
ナスダック100指数 | 12694.66 | 13804.75 | 13580.78 | 98.4% | 107.0% |
ダウ平均株価 | 30223.89 | 31458.41 | 31494.33 | 100.1% | 104.2% |
ラッセル2000指数 | 1945.9137 | 2289.3574 | 2266.6887 | 99.0% | 116.5% |
今週はダウが辛うじて横ばいで終えましたが、他3指数は1%前後の下げがありました。これは下落と言うよりは調整レベルですね。
その他関連指標
指標 | 年初指標 | 今週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.106 | 104.91 | 105.39 | 100.5% | 102.2% |
米国債10年利回り | 0.913 | 1.215 | 1.348 | 110.9% | 147.6% |
金価格(XAUUSD) | 1942.887 | 1824.4 | 1784.185 | 97.8% | 91.8% |
WTI原油価格 | 47.34 | 59.61 | 58.93 | 98.9% | 124.5% |
米国債10年利回りが先週に引き続き10%もの上昇をしています。景気回復を見越したものだと思われますが、特にハイパーグロース株を中心に投資している人は要注意です。
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
今週はGAFAMは軟調な週でしたが、金融・エネルギーセクターが順調に株価を上げていきました
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
先週比:S&P500指数と先週終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 380.61 | 373.81 | 98.2% | 107.4% |
一般消費財 | VCR | 297.34 | 295.94 | 99.5% | 108.9% |
ヘルスケア | VHT | 236.79 | 230.65 | 97.4% | 103.6% |
生活必需品 | VDC | 172.2 | 169.89 | 98.7% | 98.7% |
素材 | VAW | 162.27 | 163.64 | 100.8% | 105.0% |
公益 | VPU | 137.51 | 135.29 | 98.4% | 101.0% |
資本財 | VIS | 177.09 | 177.96 | 100.5% | 107.1% |
通信 | VOX | 131.77 | 130.75 | 99.2% | 110.5% |
不動産 | IYR | 89.54 | 88.71 | 99.1% | 107.2% |
金融 | VFH | 78.43 | 80.44 | 102.6% | 112.0% |
エネルギー | VDE | 62.18 | 64.02 | 103.0% | 122.8% |
S&P500 | VOO | 361.05 | 358.59 | 99.3% | 105.8% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:金融(前回5位)、3位:通信(前回2位)となりました。生活必需品セクターはまたマイナスに転じました・・・
過去のセクター別の上昇率ランキング
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。
VOO(S&P500)
上値抵抗線に跳ね返されましたが、まだへばり付いている感じです。出来高は過去90日にしては平均以上でした。来週は月末ですし、ポジション整理などで出来高が増えてくるかもしれません。
VGT(情報技術)
ここ最近は出来高がパッとしません。株価も上値抵抗線で跳ね返されました。10年利回りも上昇中ですし、特に情報技術セクターにとっては逆風かもしれません(それでも株価は年初から上昇していますけどね)。
VCR(一般消費財)
下値支持線にタッチしたあと反転していきました。このサポートラインは機能していそうです。出来高も過去90平均よりは多かったです。
下値支持線の引き方がずれていたため、少し高い株価で買ってしまいましたが、上値抵抗線に跳ね返されたのを確認した後に売却する予定です(短期投資)。
VHT(ヘルスケア)
下値支持線にタッチしましたので、来週はここで反転するかどうかチェックです。ひとまずは50日移動平均線(19日時点では228.5ドル)を試す展開になりそうです。
ちなみにVHTも下値支持線を引き間違えて、高値で買ってしまいました。。。自動でトレンドラインを引いてくれる機能がほしいです(上記のチャートは引き直したやつです)。
VDC(生活必需品)
3月下旬くらいに現在引いているトレンドラインを上か下にブレイクするのではないかと思います。そこで上昇トレンドになってくれることを祈ります。
VAW(素材)
特に目立った動きは見られず、トレンドラインの範囲内で上昇していっているように見えます。
VAWは下値支持線に到達しませんでしたが、MACD、RSIともに上昇シグナルが出ていたため、このタイミングで購入しました。
VPU(公益)
下値支持線で下げがとどまりましたが、来週ここをブレイクしないかどうか注目です。上値も切り下げていっているおり、三角保合いのチャートを形成しているため、3月下旬頃にどちらかにブレイクをするのを見届けてから取引するのがよさそうな気がしています(ので、わたしはまだ手を出しません)
VIS(資本財)
特に目立った動きは見られず、トレンドラインの範囲内で上昇していっているように見えます。来週は上値抵抗線にタッチしそうなので、ここで跳ね返されるかどうかをチェックしましょう
VOX(通信)
RSI的には過熱感も出ていたこともあり、上値抵抗線にタッチする前に跳ね返されたように見えます(わたしの線の引き方の問題?)。いずれにしても、わたしとしては2〜3週間は様子見な感じになりそうな気がします。
IYR(不動産)
現在生きているのは緑色のトレンドラインです。ちょうど下値支持線で反発しているので、ここらへんで購入しても良さそうな気がしていますが、MACDが下抜けした点が気になります(ので、わたし的には様子見)。
VFH(金融)
特に目立った動きは見られず、トレンドラインの範囲内で上昇していっているように見えます。再来週あたりに上値抵抗線を試す展開になりそうです。
VDE(エネルギー)
こちらもサポートライン内で上昇していっているためチャート上は特に言うことはありませんが、原油価格が木曜日と金曜日で6%近く下落しており、来週のエネルギーセクターETFにもマイナス影響を与えるかも?と思っています。一方でドルも木曜日と金曜日で下げていっているため、こちらはプラス材料と言えそうです。
まとめ
今週は小休止の1週間になりましたが、一般消費財セクター、素材セクターを仕込むことができたのでよかったです。また、勤務先の株式を売却したことでキャッシュポジションが高まったため、来週も追加投資をガンガンやっていこうと考えています。
ついに勤務先の株式の評価額を昨年末から買い続けていった米国株などの評価額が上回りました。徐々に勤務先の依存率を下げて、ポートフォリオを最適な形にしていきます。
さて、暴落が来ると言われていた2月も来週で終わりです。最後の週もチャートを見ながら、押し目では少しずつ買い増しをしていこうと思います。
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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