今週もビットコイン関連のニュースが盛り沢山でした。
テスラがBTCを15億ドル買って爆上しました。これを受けてテスラの株価も上がるかなって思っていましたが、テスラくらいの時価総額がある企業(それとも購入額の問題?)では関係ありませんでした。一方でペイパルは10%を超える上昇をしていました。
その後、マスターカードとバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)が、顧客の仮想通貨利用を後押しする措置を明らかにしました。ただし、こちらもテスラ同様に株価は下がっています。
ビットコインに投資するかどうかはさておき、ビットコインが各企業の株価に影響を与えることが増えてきそうなので動向はチェックしておきましょう
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 年初指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 3700.66 | 3886.84 | 3934.84 | 101.2% | 106.3% |
ナスダック100指数 | 12694.66 | 13603.96 | 13804.75 | 101.5% | 108.7% |
ダウ平均株価 | 30223.89 | 31148.25 | 31458.41 | 101.0% | 104.1% |
ラッセル2000指数 | 1945.9137 | 2233.3273 | 2289.3574 | 102.5% | 117.6% |
先週に引き続き、4指数とも上昇しました。そしてラッセルの勢いが止まりません。2月の下落は来週以降来るのかな?
その他関連指標
指標 | 年初指標 | 今週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.106 | 105.31 | 104.91 | 99.6% | 101.7% |
米国債10年利回り | 0.913 | 1.167 | 1.215 | 104.1% | 133.1% |
金価格(XAUUSD) | 1942.887 | 1814.2 | 1824.4 | 100.6% | 93.9% |
WTI原油価格 | 47.34 | 56.95 | 59.61 | 104.7% | 125.9% |
ドル円は105円を割りましたが、直近では高水準のままです。そして、10年利回りと原油価格が先週に引き続き、大きく上昇しました
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
引き続き、エネルギーは強い週でした。また情報技術セクター内の半導体も強かったです。下記のニュースなども影響しているかもしれません。
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
先週比:S&P500指数と先週終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 370.7 | 380.61 | 102.7% | 109.4% |
一般消費財 | VCR | 298.2 | 297.34 | 99.7% | 109.5% |
ヘルスケア | VHT | 233.02 | 236.79 | 101.6% | 106.4% |
生活必需品 | VDC | 171.59 | 172.2 | 100.4% | 100.0% |
素材 | VAW | 159.9 | 162.27 | 101.5% | 104.2% |
公益 | VPU | 139.24 | 137.51 | 98.8% | 102.7% |
資本財 | VIS | 174.13 | 177.09 | 101.7% | 106.6% |
通信 | VOX | 129.02 | 131.77 | 102.1% | 111.3% |
不動産 | IYR | 88.24 | 89.54 | 101.5% | 108.2% |
金融 | VFH | 76.67 | 78.43 | 102.3% | 109.2% |
エネルギー | VDE | 59.12 | 62.18 | 105.2% | 119.3% |
S&P500 | VOO | 356.44 | 361.05 | 101.3% | 106.5% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:通信、3位:一般消費財となりました(先週から2位と3位が入れ替わり)。生活必需品セクターもやっとプラ転したため、全セクター年初来でプラスになりました
過去のセクター別の上昇率ランキングを見ていると2014年〜2016年のときのようにエネルギーセクターが2年連続最下位を付けたあとに上昇率が1位になっています。2021年もそのような感じになるかもしれませんね(ただし、翌年以降は下位にへばり付いているため、長期保有する銘柄ではなさそうな気がしています)。
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。
VOO(S&P500)
上値抵抗線にひっついた形で推移しています。ここから上値をブレイクしていくのか、跳ね返されて下値支持線を目指す展開になるのか来週は注目です。それにしても2月は下がるという見方がされていましたが下がりませんね。そして、相変わらず出来高が低いです。
VGT(情報技術)
元々、緑色のトレンドラインを引いていましたが、黄色のトレンドラインの方がしっくりきます(来週以降はそちらを見ていきます)。VOO同様な感じです。
VCR(一般消費財)
VCRは前述の2つと異なり、下値支持線にタッチしました。ここから反転していくのか注目です(指値入れ忘れていました)。出来高は少し少ないくらいでした。
VHT(ヘルスケア)
方向性があまりない週でした。また、他セクター同様に出来高が多くありません。
VDC(生活必需品)
緑色の上値抵抗線にタッチしたところで跳ね返されましたので、ちゃんと機能していそうな感じです。VDCホルダーとしては上昇トレンドに転換していってほしいところです。出来高はこちらも少なかったです。
VAW(素材)
ヘルスケアセクター同様に横ばいの週でした
VPU(公益)
黄色の上値抵抗線で跳ね返されて下落しましたが、100日移動平均線で持ちこたえた形に。月曜日にどちらの方向に行くのか要チェック
VIS(資本財)
現在の株価で1月中旬に跳ね返されており、もしかしたら今回もここで反落する可能性も。そうした場合は上昇トレンドが終わるかもしれませんので、こちらも月曜日に注目です。
VOX(通信)
トレンドラインがしっくりきていなかったのですが、黄色の線を引いたらしっくりきました(紫色の線3本は次週以降は削除予定)。来週か再来週くらいに上値抵抗線を試す展開になるので、その点に注目です。2月9日の出来高が大きかったのはGoogle(アルファベット)の決算発表による影響かな?(Googleの株価事態は今週上がっていませんでしたが)
IYR(不動産)
こちらもトレンドラインを見直ししました。黄色の上値抵抗線と紫色の下値支持線で考えていましたが、おそらく黄色の下値支持線が正しそうな気がしています。かなり出来高は少ない週でした。
VFH(金融)
トレンドラインの真ん中らへんでウロウロしていた週でした。金利がじわじわと上昇しており、金融セクターにとってはプラスですし、エネルギーセクターのように短中期で保有を検討しています。
VDE(エネルギー)
こちらもトレンドラインの真ん中でウロウロしていました。一般的には原油価格の上昇はプラス、金利上昇はマイナスに働きますが、株価は原油価格と同様の上昇でした。押し目があれば買い増しし続けます。
まとめ
先週に引き続き上昇相場になりました。
わたし個人としてはセクターETFの売買はしませんでした(ゴールドと債券を6万円ほどと新興国株式の投資信託を15万円分)。こんな感じでまったりとした週があってもいいですね。そんなときでも週末の各セクターの振り返りをすることで、週明けの相場に準備することがルーチン化してきました(平日の夜も毎日見ていますがw)。
まだ暴落が来るかもしれませんので、上昇相場を過信せずにマイペースに行こうと思います。
今週も含み益が過去最高を更新できた良い週でした。来週末に掛けてサポートラインにタッチしそうな銘柄がありそうなので、そこで仕込めるかもしれないなと思っています。
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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