トランプ大統領が議会襲撃を扇動したことを受けて、ツイッターやフェイスブックがアカウントを凍結したり、トランプ支持者向けSNSのParlerもアマゾンがAWSを停止したことで止まりました。
また、米下院も今回の議会襲撃の件を受けて、トランプを2度目の弾劾訴追しました。
トランプも晩節を汚さなくても・・・
もう一つは景気対策としてバイデン次期大統領が200兆円の景気対策を提案しました。また、先月成立した経済対策に盛り込まれた一人当たり600ドルの現金給付に1400ドルを上乗せするとしています。
また一段とマネーストックが増えますね
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
ラッセルは先週に引き続き上昇しましたが、他は下がりました(2021年1月16日調べ)
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
S&P500指数 | 3824.69 | 3768.26 | 98.5% |
ナスダック100指数 | 13105.2 | 12803.93 | 97.7% |
ダウ平均株価 | 31097.98 | 30814.27 | 99.1% |
ラッセル2000指数 | 2091.6585 | 2123.2006 | 101.5% |
10年債利回りが下落したものの株価も下落、先週は逆の動きでした
その他関連指標
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.95 | 103.82 | 99.9% |
米国債10年利回り | 1.122 | 1.087 | 96.9% |
金価格(XAUUSD) | 1849.215 | 1828.586 | 98.9% |
WTI原油価格 | 52.61 | 52.11 | 99.0% |
利回り、コモディティ2種の価格が微減しました
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します(2021年1月16日調べ)
今週は情報技術、生活必需品、通信、不動産セクターと大型株の下落が目立ちます。
バグっていたテスラもやっと下げました
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
先週比:S&P500指数と先週終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 年初株価 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 347.91 | 357.36 | 349.62 | 97.8% | 100.5% |
一般消費財 | VCR | 271.66 | 287.6 | 285.87 | 99.4% | 105.2% |
ヘルスケア | VHT | 222.58 | 232.02 | 232.3 | 100.1% | 104.4% |
生活必需品 | VDC | 172.18 | 173.21 | 169.99 | 98.1% | 98.7% |
素材 | VAW | 155.79 | 166.33 | 163.37 | 98.2% | 104.9% |
公益 | VPU | 133.95 | 136.74 | 138.18 | 101.1% | 103.2% |
資本財 | VIS | 166.14 | 174.05 | 172.85 | 99.3% | 104.0% |
通信 | VOX | 118.36 | 121.18 | 117.72 | 97.1% | 99.5% |
不動産 | IYR | 82.74 | 83.48 | 84.59 | 101.3% | 102.2% |
金融 | VFH | 71.81 | 76.36 | 76.49 | 100.2% | 106.5% |
エネルギー | VDE | 52.13 | 57.03 | 59.04 | 103.5% | 113.3% |
S&P500 | VOO | 339.03 | 350.42 | 345.37 | 98.6% | 101.9% |
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。
VOO(S&P500)
ゆるやかな右肩上がりのトレンドラインの範囲内で推移、わたしはサポートラインにタッチしたところを追加購入する予定です
VGT(情報技術)
今週はサポートライン上で終えましたが、ここを下回ると100日移動平均線を目指す展開になるかも?月曜日に様子を見て追加購入を検討します。
VCR(一般消費財)
わたしはボラタリティの高いテスラが1割も含んでいるため手を出しませんが、出来高を伴ってトレンドラインの範囲内を上昇中です
VHT(ヘルスケア)
レジスタンスラインの上の方に張り付いているので、もう少し待って買い増ししたいところです
VDC(生活必需品)
ジリジリと下降して100日移動平均線が目の前まで来ています、テクニカル指標も下降シグナルなのでしばらくは手を出したくない感じです
VAW(素材)
来週はサポートラインにタッチした時に反転するのかが気になるポイント
VPU(公益)
長らく続いていた下落トレンドから転換しそうな感じですが、レジスタンスラインを突き抜けてくれるかどうかがチェックポイント
VIS(資本財)
わたしが買うならサポートラインにタッチしたところかな
VOX(通信)
トレンドは横ばいが続いています。サポートラインで下げ止まりましたが、ここから反転していくかチェック。
IYR(不動産)
下降トレンドのサポートライン内で推移していますが、ここで跳ね返されるか、突き抜けていくかをチェック
VFH(金融)
10月末から長い上昇トレンドが続いていますが、金利のボラタリティが高いため、わたしは怖くて手が出せないです
VDE(エネルギー)
金融同様に上昇トレンドの範囲内で推移中。わたしも少しだけ保有していますが、サポートラインまで来たら買い増ししようかなと検討中。
まとめ
今週はセクターによって強弱のある週でした。
今週もコロナの感染者数推移を見ていきましょう
先週にピークをつけて減少傾向に入っているようにも見えますが、まだ予断を許さない状況です
余談ですが、わたしの投資方針を変更しました。
長期投資のポートフォリオをVOO、VHT、VDC、VGT、QQQのETFで組んでいましたが、投資信託で投資する比率を大きく上げることにしました。一方で米国株セクターETFは短期投資で使っていこうと考えています(これまでに購入したETFはガチホしていきます)。
分析コメントは自身が短期売買する際の観点で書いていく予定です
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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