今週も金利が上昇しましたが、主要指数はプラスで終えました。
今週のイベントは米国債の入札がありました(9日:3年債、10日:10年債、11日:30年債)。9日、10日といい感じに金利は下げていき、「これから相場は上げていく!」って思っていたところ、11日の夕方頃から再度上昇していきました。
下図は米国債10年利回りの1時間足チャートです。
金曜日はナスダックを中心に大きく下げるかと思っていましたが、それほど大きな下げもなく拍子抜けしていまいました。
その他には追加経済対策が11日に可決されましたが、これのおかげで下げが抑制されたのか?(でも、先週から織り込み済みの情報なのかなと言う気も・・・)
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 3,841.95 | 3,943.35 | 102.6% | 106.6% |
ナスダック100指数 | 12,663.75 | 12,937.29 | 102.2% | 101.9% |
ダウ平均株価 | 31,496.31 | 32,720.13 | 103.9% | 108.3% |
ラッセル2000指数 | 2,192.21 | 2,338.54 | 106.7% | 120.2% |
今週は4指数ともに上昇しました。そして先週年初来でマイナスに転じてしまったナスダック100指数もプラスに戻ってきました。今週の月曜日が今年一番の買い場だったとなるのでしょうか?それとも・・・
その他関連指標
指標 | 今週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 108.36 | 109.02 | 100.6% | 105.7% |
米国債10年利回り | 1.566 | 1.623 | 103.6% | 177.8% |
金価格(XAUUSD) | 1,703.12 | 1,726.97 | 101.4% | 88.9% |
WTI原油価格 | 66.26 | 65.57 | 99.0% | 138.5% |
今週も金利上昇、ドル高が続きましたが、金価格も上がりました。そろそろチャート的にはRSIの抵抗線をブレイク、MACDも上にクロスしたことでゴールドが反転するか?(してほしい!)
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
月曜日はどうなることかと思いましたが、終わってみれば今週は各セクターともに上昇しました。ただし、引き続き金利上昇のリスクはありますし、ハイテク関連銘柄を中心に注意が必要です。
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 348.40 | 356.95 | 102.5% | 102.6% |
一般消費財 | VCR | 278.03 | 295.62 | 106.3% | 108.8% |
ヘルスケア | VHT | 222.31 | 227.18 | 102.2% | 102.1% |
生活必需品 | VDC | 169.26 | 173.74 | 102.6% | 100.9% |
素材 | VAW | 164.77 | 172.98 | 105.0% | 111.0% |
公益 | VPU | 131.26 | 137.35 | 104.6% | 102.5% |
資本財 | VIS | 180.74 | 188.52 | 104.3% | 113.5% |
通信 | VOX | 130.52 | 133.23 | 102.1% | 112.6% |
不動産 | IYR | 86.33 | 90.87 | 105.3% | 109.8% |
金融 | VFH | 83.53 | 86.71 | 103.8% | 120.7% |
エネルギー | VDE | 73.45 | 74.47 | 101.4% | 142.9% |
S&P500 | VOO | 352.69 | 362.36 | 102.7% | 106.9% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:金融、3位:資本財と3位が通信と入れ替わりました。生活必需品セクター、公益セクター、ヘルスケアセクターがマイナスからプラスに戻ってきました!それにしてもエネルギーセクターが成長期のこどものように伸びているw
過去のセクター別の上昇率ランキング
過去14年間で全セクターがプラスで終わったのは5回しかないようです。2021年は全セクタープラスになるのかな?
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
- 日足チャート
- 100日移動平均線(青い線)
- 出来高(棒グラフ)
- テクニカル指標(RSIとMACD)
- チャネルライン(緑色の線)
- その他(必要に応じて、ETF分析内で説明)
VOO(S&P500)
先週注目ポイントとして上げていたRSIの黄色の抵抗線を9日ブレイクし、12日にはMACDも上に突き抜けていきました。これで安心と言いたいところですが、17日(水)に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表がありますし、金利に大きな動きが出るかもしれません。
先週は過去のサポートライン、ボリンジャーバンドから底値を予測し、購入後に下落→上昇という感じになりましたので、今週はRSI、MACDで上昇シグナルが出たことを確認して買いました。個人的にはよく我慢したと褒めてあげたいです(結果だけ見れば、月曜から買っていたほうがよかったですが)。
VGT(情報技術)
100日移動平均線の上に戻ってきました。また、RSIも黄色の抵抗線を突破してきていることから、来週には上昇シグナルに変わりそうな気がします。株価が週末に向けて上がっていきましたが、出来高が週末に向けて減っていっている点が気になります。
たったの2株ではありますが、月曜日に落ちるナイフをつかみに言っていますね(笑)13日に買ったのは土曜日の5時くらいに目が覚めて、寝ぼけた状態で何故か5株買っていました(汗)理由はわかりません。。。(ちなみにQQQも5株購入しています)
VCR(一般消費財)
ろじゃじろう
一般消費財セクターは今週もっとも上昇しました。RSI、MACDともに上昇シグナルに転換しましたし、来週以降の上昇も期待したいところです。まずはこれまでのチャネルラインの中に戻って来たら買い増し、跳ね返されたら売却を検討します。
3月8日の約定は268.6ドルになっていますが、株価を考えると金曜日に約定していた分な気がしますね。また、13日の買付は先程のVGTの理由と同様です・・・
VHT(ヘルスケア)
チャートの形状はこれまでの銘柄と似通った感じですが、金曜日の出来高が高かったことが特徴的です。
こちらも8日の約定は金曜日分な気がします。11日はRSIが黄色の抵抗線をブレイクしたという理由で買った気がします。MACDがブレイクするタイミングは遅いので、安値で拾う方法としてはありなのかな?(今回はうまくいっていますが、偶然の可能性もあるし要分析)
VDC(生活必需品)
生活必需品セクターは12月からダウントレンドのチャネルライン内でウロウロしていましたが、金曜日に上にブレイクしました。ここからトレンドが変わるかも?と考えています。9日の出来高がすごいのは謎です・・・(1月12日もありますね)
トレンド転換したと考え、買いましました。徐々に目が覚めていっていた頃かと思われます(笑)
VAW(素材)
素材セクターは金利上昇の影響をほとんど受けていないです。そして、相変わらず出来高は通常レベルです。
素材セクターは最高値を更新していますが、これからのさらなる株価上昇に期待して買いました。
VPU(公益)
先週の予測通り上昇していきました。来週チャネルラインを上にブレイクすれば、トレンドが変わるかもしれません。また、インフラ投資が通過するのであれば、公益セクターの追い風になりそうです。
米インフラ支出案、5月末までに上院委員会通過可能-カーパー委員長
VIS(資本財)
資本財セクターもセクターローテーション上は強い銘柄ですし、全然下げていないです。そしてチャネルラインをブレイクしました。ずっと買おうと思って、安値圏で指値を入れて待っていましたが上昇が止まりません。これまでの抵抗線が支持繊維変わるため、ここにタッチして反発したところをを狙おうかなと(楽天証券の逆指値機能の実装はよ・・・)
VOX(通信)
通信セクターも他セクターのようにあまり影響を受けていません。先週懸念として記載していたRSIの抵抗線もブレイクしてきました。やはり先週サポートラインにタッチするところで指値を入れていなかったのが悔やまれます
IYR(不動産)
先週はすべて陰線でしたが、今週はすべて陽線でした。V字復活ぶりがすごいです。ちなみに先週までのトレンドラインの引き方を変えたことでチャートの見え方がだいぶ変わりました。この引き方なら押し目買いしていたな・・・
VFH(金融)
ずっとほしいなと思いつつも押し目がこないため手を出せず。ちょっと気になるのが金利が下がっていった場合は銀行株中心に下落していきそうな点が気になっています。ハイテク株のヘッジとして使うのがよかったりするのかなぁ(それならVOOに投資すればいいんじゃないかと思わなくもない)
VDE(エネルギー)
今週は最も上昇率の低いセクターとなりました。コロナ前の水準まで10%程度まで回復してきましたし、そろそろ利確していった方がいいのかなぁと考えていますが、MACDが下にクロスするまでは保有しようと思います。
まとめ
今週は全セクターとも上昇したよい週でした(金利の動きが激しくて忙しい週でもありましたが)。
来週以降上昇していくことを見越して、強気に買い増しをしています。最悪、下げたら下げたら更に追加投資をしていき、弾が尽きたら「長期投資なら上昇トレンドだから問題なし」と自分に言い聞かせて気絶しておきます(笑)
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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