今週はゲームストップ株のロビンフッダー(個人投資家) vs ヘッジファンド(機関投資家)が話題になった週です。個人が団結することで機関投資家に戦いを挑んで勝利しました。まるで映画のような話ですね。
あと米国株と関係ありませんが、イーロン・マスクがTwitterの自身のページに#bitcoinと記載後の数分間で15%も急騰しました。ビットコインはボラタリティが凄いので短期売買する時は逆指値を入れておかないと簡単に焼かれてしまいますね。
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
S&P500指数 | 3841.48 | 3714.25 | 96.7% |
ナスダック100指数 | 13366.4 | 12925.38 | 96.7% |
ダウ平均株価 | 30996.99 | 29982.63 | 96.7% |
ラッセル2000指数 | 2168.7581 | 2073.6412 | 95.6% |
今週は主要4指数ともに下落しました(2月も下がるかなと考えているため、少しだけ買い増ししました)
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
米ドル/円 | 103.7 | 104.67 | 100.9% |
米国債10年利回り | 1.099 | 1.069 | 97.3% |
金価格(XAUUSD) | 1855.8 | 1847.74 | 99.6% |
WTI原油価格 | 52.06 | 52.17 | 100.2% |
ドル円は105円に行きそうな一方、米国債10年利回りは1%付近まで下がってきました
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
今週は真っ赤になりました
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
先週比:S&P500指数と先週終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 363.79 | 351.3 | 96.6% | 101.0% |
一般消費財 | VCR | 293.83 | 283.29 | 96.4% | 104.3% |
ヘルスケア | VHT | 234.3 | 229.03 | 97.8% | 102.9% |
生活必需品 | VDC | 169.06 | 166.79 | 98.7% | 96.9% |
素材 | VAW | 161.6 | 153.25 | 94.8% | 98.4% |
公益 | VPU | 137.45 | 135.79 | 98.8% | 101.4% |
資本財 | VIS | 173.47 | 164.98 | 95.1% | 99.3% |
通信 | VOX | 123.54 | 119.97 | 97.1% | 101.4% |
不動産 | IYR | 85.97 | 85.28 | 99.2% | 103.1% |
金融 | VFH | 75.3 | 71.74 | 95.3% | 99.9% |
エネルギー | VDE | 58.01 | 54.43 | 93.8% | 104.4% |
S&P500 | VOO | 351.9 | 340.18 | 96.7% | 100.3% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:一般消費財、3位:不動産となりました。2月は順位変動があるのか注目です
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。
VOO(S&P500)
3ヶ月ほど使えていた緑色のトレンドラインを下にブレイクしてしまいました。黄色のサポートラインが機能するのか来週は要チェック!もし、ここを割ると100日移動平均線を試す展開かな?
VGT(情報技術)
VOO同じような動きをしていますが、まずは50日移動平均線を試す展開か
VCR(一般消費財)
先の2銘柄よりは下げがマシですが、同じトレンドです。こちらも50日移動平均線を試す展開になりそう。
VHT(ヘルスケア)
これまでの銘柄と違い、トレンドライン内に収まっていますが、来週以降ブレイクせずに耐えられるのか見ものです
VDC(生活必需品)
元々、軟調だった生活必需品セクターも例に漏れずトレンドラインの下値をブレイクしました。更に100日移動平均線も下回っており161ドル付近を試す展開も?
VAW(素材)
素材セクターも同様の動きです。100日移動平均線で止まるのか?
VPU(公益)
公益セクターは三角保合いを形成しており、来週か再来週には方向を決めそうな感じです。長期積み立てではないなら、手を出しづらい感じです。
VIS(資本財)
資本財セクターは素材セクターと同じ感じです。
VOX(通信)
長らく続いていた上値抵抗線をせっかく抜けていたのに、1週間で戻ってきてしまいました。来週は下値抵抗線をブレイクするかどうかを要チェックです
IYR(不動産)
今週は下落したものの、他セクターと異なりMACD・RSIは上昇シグナルを示しています
VFH(金融)
上昇し続けていた金融セクターですが、年初価格まで戻ってきてしまいました
VDE(エネルギー)
他セクター同様にサポートラインをブレイクしてしまいました。こちらも100日移動平均線を試す展開か?
2021年はエネルギーセクターが回復していくと思っていることもあり、買増しましたが落ちるナイフを掴んだ感が半端ない(汗)まあ、8万円分しか買っていませんし、下がったら下がったでナンピン買いし続けます。
まとめ
元々、2月は下落するという話をじっちゃまこと広瀬隆雄さんがおっしゃられていましたので、冷静に受け止めることができました。わたしはキャッシュポジションも高く、いつも買い時を探っているため下落はありがたいです。
ちなみにわたしは長期投資を資産形成のベースにしており、それは投資信託で積み立てしています。短期売買に使う資産は最大で1割程度です。それをセクターETFによる短期売買をするため、このセクター分析をおこなっています。
この記事を読んでいただいている方も、短期だけではなく長期投資もすることをオススメします。
わたしにとっては来週も買い場になりそうで、忙しい週になりそうです
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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