IPO銘柄を集めたETF・投資信託を調べてみた

IPO銘柄を集めたETF・投資信託を調べてみた銘柄解説

IPO銘柄だけを集めたルネサンスIPOというETFについて、ブログ読者のTowaさんからネタ提供をしていただきました。

個別株には投資しないポリシーのわたしでも、これならIPO銘柄の恩恵を得られるかも?と興味を持ちましたのでIPO関連のETFや投資信託について調べてみました。

こんな人におすすめの記事です

  • 興味のあるIPO銘柄がたくさんあって一つに絞り込めない
  • 市場平均を上回るパフォーマンスを求めている人

ルネサンスIPOについて調べてみたのですが、日本で買うことができる証券会社を探すことができませんでした。このブログの読者の大半は日本の証券口座を利用されていると考えられるため、仮にパフォーマンスがよくても絵に書いた餅になってしまいます。

そこで日本で購入可能なIPO銘柄を集めたETF・投資信託も含めて調べました。

IPO銘柄ETF・投資信託を調べてみた

ルネサンスIPOを含め、全部で6種類を見つけることができました(もっとあるかも?)。

  1. Renaissance IPO
  2. First Trust US Equity Opportunities
  3. First Trust International IPO
  4. IPOリサーチ・オープン
  5. 三井住友TAM-世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド
  6. 三菱UFJ国際-米国IPOニューステージ・ファンド

各ETF・投資信託の特徴を比較

ろじゃじろう
ろじゃじろう

表は右にスクロールしてみてください!

項目Renaissance IPOFirst Trust US Equity OpportunitiesFirst Trust International IPOIPOリサーチ・オープン世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド米国IPOニューステージ・ファンド
種別ETFETFETF投資信託投資信託投資信託
ティッカーIPOFPXFPXI
対象国米国米国米国以外日本全世界米国
ベンチマークRenaissance IPO 指数IPOX-100 U.S.指数IPOX International 指数グローバル中小型成長株式ファンド
マネープールマザーファンド
米国IPOニューステージ・マザーファンド
組入ルール・上場後2年以内
・大型IPOは都度追加
・通常は四半期毎に見直し
・流動性が高く、成長性が見込まれる
・上場後6日目以降〜約4年間
・四半期に一度銘柄の見直し
・1銘柄の組入比率は10%以下
・上場後1000日以内のIPO、スピンオフ企業・上場後5年以内or上場予定
・成長性が見込まれる企業
・上場後10年以内(例外あり)
・成長性が見込まれる企業
・人々の生活を変革する製品・サービス
・上場後5年以内(上場予定含)
・時価総額が30億米ドル以上
・成長性が見込まれる企業
組入銘柄数4710050
純資産7.88億ドル20.15億ドル6.71億ドル19.09億円116.89 億円186.43億円
経費率/信託報酬(年率)0.60%0.58%0.70%1.8040%1.243%1.7875%
販売会社国内はなし?楽天証券、SBI証券など国内はなし?楽天証券、SBI証券など楽天証券、SBI証券など楽天証券、SBI証券など

Renaissance IPO

まずはリクエストを頂いていたルネサンスIPOから行きます!

国別

IPO-国

比較表では米国と記載していますが、中国とカナダが混ざっていますね。これは中国企業とカナダ企業がアメリカで上場しているためです。

構成セクター

IPO-構成セクター

6割がテクノロジー企業、2割がヘルスケア企業でした。テクノロジー企業じゃないと「流動性が高く、成長性が見込まれる企業」という条件を満たすのが難しいんだと考えられます。

構成銘柄TOP10

IPO-構成銘柄TOP10

トップ10で6割を占めており、皆さんも聞いたことがある企業が並んでいるのではないでしょうか?

現時点では47社なので、上位2割で6割の構成比率を占める形になっています。

パフォーマンス

IPO-Portfolio Growth

2020年3月の13,640ドルが2020年11月には33,391ドルと約2.5倍に伸びています。

ろじゃじろう
ろじゃじろう

コロナショック後の伸び方が尋常じゃない・・・

2020年はIPO当たり年とじっちゃまこと広瀬隆雄さんも言われています。また、このトレンドは2021年も続くと言われていることから、ルネサンスIPOも2021年の成長を期待できるETFかもしれません。

IPO-Annual Returns

年ごとのパフォーマンスを見ると、2020年が凄い伸びだったことがわかります。S&P500よりもボラタリティが高い銘柄ではありますが、数年ごとに発生している暴落時に仕込むことができれば面白い銘柄かもしれません。

日本の証券会社で取り扱いがないのが残念です。

現在の株価チャート

First Trust US Equity Opportunities

次はルネサンスIPOと似たETFのFPXです。

構成セクター

5割がテクノロジー企業、2割がヘルスケア企業でした。この2セクターの比率が高い点はルネサンスIPOと似ていますが、金融、一般消費財などの比率が高いです。

構成銘柄TOP10

(構成銘柄が100社なので)上位1割の銘柄で全体の4割を占める形になっています。ルネサンスIPOとは構成銘柄TOP10の顔ぶれが半数以上異なりますね。ただ、聞いたことがある企業が多い点は同じです。

パフォーマンス

FPX-Protfolio Growth

FPXも2020年3月の37,143ドルが2020年11月には66,629ドルと約1.8倍に伸びています。更に凄い点は検証期間において、S&P500よりもアウトパフォームし続けている点です。

FPX-Annual Returns

年単位ではS&P500の方がよい年もありますが、FPXは成長率が高い年が多いです。

こちらの銘柄は楽天証券やSBI証券でも取引できるため、米国企業のIPOのETFを買うならFPXがよいでしょう。

現在の株価チャート

First Trust International IPO

国別

前述の通り、米国以外の国が投資対象国です・・・って7位に入っとるやないか!(汗)

アメリカ企業が他の国で上場しているのかな?

構成セクター

FPXIもテクノロジーとヘルスケア企業の比率が高いのは同じですが、FPX以上にセクターが分散されています。

構成銘柄TOP10

わたしが知っている銘柄は4位のシャオミ(小米科技)、8位のソフトバンクくらいでした。ソフトバンクってIPOしてから、かなりの年月が経っている気がするのですが・・・

パフォーマンス

FPXI-Portfolio Growth

検証期間においてはコロナショック後の上昇で初めてS&P500をアウトパフォームしました。アメリカよりもアンダーパフォームしている点は全世界株式と同じような感じですが、頃なショック後に上回った点はIPO銘柄の力強さを感じますね。

FPXI-Annual Returns

現在の株価チャート

年ごとのパフォーマンスです。検証期間が短いこともありますが、7年中4年がマイナスだったことから、素人がガチホすることが難しい銘柄だなと思いました。

IPOリサーチ・オープン

ここからは日本の投資会社が運用する投資信託です。

構成セクター

組入上位業種比率
情報・通信業42.6%
サービス業23.4%
陸運業6.1%
小売業4.1%
医薬品4.0%
不動産業3.5%
卸売業2.5%
機械2.4%
精密機器1.8%
化学1.7%
合計86.0%

日本においてもテクノロジー企業の比率が高いことは変わらないようです。

構成銘柄TOP10

IPOリサーチ・オープン-構成銘柄

上記の順位は2020年4月30日時点のものなので、1位の弁護士ドットコムは株価が1.5倍くらいになっていますので、構成比率は高まっているかもしれません。

パフォーマンス

こちらの投資信託もコロナショック後に大きく価格が上昇していますが、純資産総額が設定来時点の3分の1以下に減少しています。

そもそも信託報酬が2%弱とボッタクリ投資信託なので、正直おすすめできません。

世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド

国別

構成比率
アメリカ63.1%
ドイツ7.7%
スウェーデン7.4%
フランス6.5%
イギリス5.3%
オランダ3.7%
スイス2.5%
オーストラリア1.6%
デンマーク1.3%
台湾1.0%

全世界株式のような々の構成比率ですね。

構成セクター

業種比率
ソフトウェア・サービス31.7%
小売12.9%
消費者サービス12.3%
ヘルスケア機器・サービス10.3%
メディア・娯楽10.1%
資本財5.9%
医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンス3.8%
食品・飲料・タバコ3.6%
商業・専門サービス3.0%
電気通信サービス2.8%
素材1.3%
運輸1.1%
テクノロジー・ハードウェアおよび機器1.0%

1位がテクノロジー企業であることは同じですが、比率は3割と少なくなっています。

構成銘柄TOP10

銘 柄構成比率
EVOLUTION GAMING GROUP ABスウェーデン7.4%
HELLOFRESH SEドイツ5.2%
TELADOC HEALTH INCアメリカ4.9%
TWITTER INCアメリカ3.6%
SPLUNK INCアメリカ3.6%
SLACK TECHNOLOGIES INC- CL Aアメリカ3.6%
WORLDLINE SAフランス3.1%
TWILIO INC.アメリカ2.9%
LEARNING TECHNOLOGIES GROUPイギリス2.8%
BANDWIDTH INC-CLASS Aアメリカ2.8%

まさかのTOP1、TOP2がアメリカ以外でした。

パフォーマンス

世界スタートアップ&イノベーション株式ファンド-パフォーマンス

設定来からの上昇率は約1.9倍です。まだ、2年弱しか運用されていないファンドのため一概には言えませんが、パフォーマンスは悪くなさそうです。

ただし、信託報酬が1.243%と高すぎる点はいただけません・・・もっと、安くしてもらいたいものです。

米国IPOニューステージ・ファンド

最後は三菱UFJ国際投信の米国IPOニューステージ・ファンドです。

構成セクター

情報が公開されておらずわかりませんでしたが、後述する構成銘柄からテクノロジー企業の比率が高いのではないかと類推できます。

構成銘柄TOP10

組入上位銘柄業種比率
PAYPAL HOLDINGS INCソフトウェア・サービス3.8%
CROWDSTRIKE HOLDINGS INC – Aソフトウェア・サービス3.3%
SQUARE INC – Aソフトウェア・サービス3.3%
ATLASSIAN CORP PLC-CLASS Aソフトウェア・サービス3.3%
PINTEREST INC- CLASS Aメディア・娯楽3.2%
LYFT INC-A運輸3.2%
TRANSUNION商業・専門サービス2.8%
CARVANA CO小売2.8%
TOPBUILD CORP耐久消費財・アパレル2.7%
SHOPIFY INC – CLASS Aソフトウェア・サービス2.7%

特定の銘柄に大きく偏っていないようです。上位銘柄はわたしでも知っている企業が多く含まれていました。

パフォーマンス

米国IPOニューステージ・ファンド-パフォーマンス

できてから1年ちょっとの新しいファンドのため、パフォーマンスについては解説しづらいですが、コロナショックの底からは3倍近く上げています。これは今回の検証銘柄で最も上昇率が高いです。

また、純資産額は順調に増えているようです。

まとめ

IPOを集めたETF・投資信託について調べてみましたが、各ファンドともに微妙な違いがあって面白かったです。また、日本の会社が運用するファンドは規模も小さく、信託報酬が高いことも再認識できました。

もし、わたしが投資するなら、経費率・信託報酬、パフォーマンスなどを勘案すると、First Trust US Equity Opportunities(FPX)を選びます。ただし、いずれのファンドも経費率・信託報酬が高いため、S&P500指数のように長期投資する銘柄ではないと考えています(過去のパフォーマンスが続く前提なら、経費率は気にならないレベルですが)。

わたし自身は個別株を買わないためわかりませんが、IPOは個別株で買ってジェットコースター相場を楽しむことが醍醐味だったりするのかなって(笑)

ろじゃじろう
ろじゃじろう

みなさんの投資の一助になれば幸いです

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