今週、S&P500は横ばいで終わりました(ほんの少しだけ上昇)。100日移動平均線から大きく離れていますので、しばらく軟調な展開が続くんじゃないかと考えています。
今週は時間がないので冒頭は手短に。
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
各種指数・指標の振り返り
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 4,180.18 | 4,181.18 | 100.0% | 113.0% |
ナスダック100指数 | 13,941.44 | 13,860.76 | 99.4% | 109.2% |
ダウ平均株価 | 34,043.50 | 33,874.86 | 99.5% | 112.1% |
ラッセル2000指数 | 2,271.86 | 2,266.45 | 99.8% | 116.5% |
4指数とも横ばいでした
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 107.86 | 109.29 | 101.3% | 106.0% |
米国債10年利回り | 1.563 | 1.635 | 104.6% | 179.1% |
金価格(XAUUSD) | 1,777.35 | 1,771.95 | 99.7% | 91.2% |
WTI原油価格 | 62.11 | 63.46 | 102.2% | 134.1% |
ドル円・米国債10年利回りが反転上昇。その割にはゴールドの下げは少なかったです。また、逆に原油価格は上昇しました。
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
今週は情報技術、ヘルスケアセクターが難聴でした。
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、TSLA、HD、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 384.92 | 376.94 | 97.9% | 108.3% |
一般消費財 | VCR | 312.32 | 314.04 | 100.6% | 115.6% |
ヘルスケア | VHT | 241.82 | 238.23 | 98.5% | 107.0% |
生活必需品 | VDC | 181.80 | 181.50 | 99.8% | 105.4% |
素材 | VAW | 181.21 | 181.56 | 100.2% | 116.5% |
公益 | VPU | 145.57 | 145.82 | 100.2% | 108.9% |
資本財 | VIS | 196.09 | 196.05 | 100.0% | 118.0% |
通信 | VOX | 135.93 | 138.70 | 102.0% | 117.2% |
不動産 | IYR | 98.20 | 99.19 | 101.0% | 119.9% |
金融 | VFH | 87.94 | 89.80 | 102.1% | 125.1% |
エネルギー | VDE | 65.81 | 68.29 | 103.8% | 131.0% |
S&P500 | VOO | 383.03 | 383.57 | 100.1% | 113.1% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:金融、3位:不動産と先週から変わらずでしたが、エネルギーセクターが約4%上昇しました
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
- 日足チャート
- 100日移動平均線(青い線)
- 出来高(棒グラフ)
- オシレーター指標(RSIとMACD)
- チャネルライン(緑色の線)
- その他(必要に応じて、ETF分析内で説明)
VOO(S&P500)
RSIは先週の65.37から62.7まで下がってくれましたが、MACDも下抜けしましたし、抵抗線も重そうな印象を持っているため、来週は横ばいもしくは下げるのではないかと考えています。
VGT(情報技術)
MACDは下抜けしたこととチャートがダブルトップを形成しそうな感じです。現在のラインを下に抜けると赤の支持線(過去のダブルボトムのネックライン)まで下がっていきそうです。その価格帯に黄色の支持線、100日移動平均線もあるので、ここらへんで反発するのではないかと考えています。
VCR(一般消費財)
ろじゃじろう
VGT同様にMACDも下抜けしましたし、赤の支持線あたりを試す展開になるのではないかと考えています。
VHT(ヘルスケア)
緑色の抵抗線に跳ね返されました。RSIも高かったため想定内ですね。MACDも下抜けしそうですし、もうしばらく調整が続くのではないかと思います。
もし、現在のラインを切ると、すぐしたの237ドルを試す展開に。ここを下抜けすると230ドルくらいまで行きそうな気がしています。
VDC(生活必需品)
緑の支持線で反発しました。緑の抵抗線をブレイクするまでは小さいレンジの中で動いていく感じかなと思います。逆に緑の支持線をブレイクした場合は黄色のトレンドラインまで調整するかもしれません。
VAW(素材)
赤の抵抗線が強く、引き続き張り付いて推移しています。ブレイクしてくれるのを待つ展開です。
VPU(公益)
緑の支持線で反発しました。この緑のチャネルライン内を推移する展開か?
VIS(資本財)
先週に引き続き、ヨコヨコの展開です。方向性が見えるまでは売買しなくてもいいかなという感じです。
VOX(通信)
再度、緑の抵抗線(先週は支持線)をブレイクしました。週明け月曜日に支持線として機能しているかどうかを確認して買っても良いかと思います。
IYR(不動産)
コロナ前の最高値が100.75ドルです。まずは直近の目標としては100ドルをブレイクできるかどうかをチェックし、過去最高値を更新できるかどうかです。
RSIは76.92とかなり高いため、そろそろ横ばい、下落による調整が来ると考えています。
VFH(金融)
ずっと超えられなかった88ドル付近の抵抗線を突破しました。テーパリングが意識されてきていますし、金融セクターはそろそろ仕込んでおいてもいいかもしれません。
VDE(エネルギー)
緑の抵抗線をブレイクし、緑のチャネルラインに戻ってきました。MACDも上にブレイクしてくれました。
しかし、ドル高・金利高になりそうな傾向があるため、原油価格が下がり、エネルギーセクターも下がるかもしれません。
あとがき
今週の投信積立おじさんもセクターETFの売買はしませんでした(というか、それ以外もトレードなし)。
短期トレードをほとんどしなくなった今、毎週セクター分析しなくてもいいかなと思うようになってきました。
もし、このセクター分析をご自身のトレードに利用しているという方がいればツイッターでコメントください!
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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