ゴールドに投資する理由は主に3つ挙げられます。
詳細を知りたい方は下記のゴールドETF(GLDM)にわたしが投資する3つの理由を読んでください。
上記の記事ではゴールド投資の方法として4つを挙げていました。
本記事では5つ目の投資法として金鉱株や金鉱株ETFを紹介します。また、注意点についてもまとめましたので、ゴールドに投資する際の参考にしてください。
金鉱株・金鉱株ETFとは
主に金(ゴールド)などの貴金属の採掘・精錬に関わる企業の株式のことです(金鉱株ETFはそういった企業をまとめた投資信託)
金鉱株・金鉱株ETFの買い方
金鉱株と金鉱株ETFは証券会社を通じて、投資することができます。これは普通の株式投資と同じです。
この記事では楽天証券で投資できる金鉱株・金鉱株ETFについて紹介します
金鉱株の概要
比較表
ティッカー | 会社名 | 売上高 [億ドル] | 当期純利益 [億ドル] | 配当利回り | 企業スコア総合 |
---|---|---|---|---|---|
GOLD | バリック・ゴールド | 126.0 | 23.2 | 1.75% | ★★★★★ |
NEM | ニューモント・マイニング | 97.4 | 28.1 | 3.83% | ★★★ |
AEM | アグニコ・イーグル・マインズ | 31.4 | 5.1 | 2.25% | ★★★ |
WPM | ウィートン・プレシャス・メタルズ | 8.6 | 0.9 | 1.21% | ★★★ |
SSRM | SSR マイニング | 8.5 | 1.3 | 1.27% | ★★★ |
CDE | コーマイニング | 7.9 | 0.26 | – | ★★ |
RGLD | ロイヤル・ゴールド | 5.0 | 2.0 | 1.09% | ★★★★ |
KL | カークランド・レイク・ゴールド | – | – | 0.32% | ★★★★ |
HMY | ハーモニー・ゴールド・マイニング | 20.0 | -0.6 | – | – |
わたしがよく目にするのはバリック・ゴールドとニューモント・マイニングの2社です(売上高も高いですね)。バリック・ゴールドはバフェット率いるバークシャー・ハサウェイが2020年に投資したことでも話題に上がりました。
金鉱株ETFの概要
比較表
ティッカー | GDX | GDXJ |
---|---|---|
名称 | ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF | ヴァンエック・ベクトル・中小型金鉱株ETF |
時価総額 | 140.9億ドル | 52.0億ドル |
組入銘柄数 | 51 | 88 |
経費率 | 0.52% | 0.54% |
配当利回り | 0.56% | 1.70% |
設定日 | 2006年5月22日 | 2009年11月11日 |
基準通貨 | USD | USD |
運用会社 | VanEck | VanEck |
取引所 | NYSE ARCA | NYSE ARCA |
GDXとGDXJの2種が規模も大きくメジャーな金鉱株ETFです
構成国の比率
GDXはカナダ、アメリカ、オーストラリア、GDXJはカナダ、オーストラリア、南アフリカで8割を超えます。中小型株の比率が高い影響なのか、GDXJのアメリカの比率は低いようです。
構成業種の比率
左:GDX、右:GDXJ
金鉱株はゴールド以外にも貴金属やその他採掘も混ざっています。GDXJはゴールドの比率が7割弱と少ない点が特徴的です。ゴールドの投資という観点で考えるとGDXへの投資がマッチしていると言えます
構成比率トップ10
左:GDX、右:GDXJ
GDXのトップ10にには金鉱株で紹介した企業が5社入っていました。一方のGDXJにはSSR マイニングの1社が入っていました。
重複率(時価総額ベース)
重複率は4割弱と多くはありませんでした
金鉱株・金鉱株ETFに投資する際の注意点
金鉱株投資とゴールド投資を比較した際に注意すべき点があります
この注意点を確認するために、過去のチャートを見ていきましょう
ゴールド投資との比較
GLD(ゴールドETF)と比べるとStdev(標準偏差)が高く(=バラツキが大きい)、BestYearとWorstYearの振れ幅が大きいことがわかります。
コロナショック前後の資産推移を見ていきます。
年次 | GLD | GOLD | GDX | GDXJ |
---|---|---|---|---|
2020年1月(コロナ前) | 100% | 100% | 100% | 100% |
2020年3月(コロナ底) | 99.1% | 99.3% | 79.5% | 67.6% |
2020年7月(コロナ後天井) | 125.2% | 158.3% | 186.4% | 215.1% |
GLD(ゴールドETF)を基準とした場合、GOLD(バリック・ゴールド=大手金鉱株)、GDX(金鉱株ETF)、GDXJ(中小型・金鉱株ETF)と企業の規模が小さくなるにつれて、変動率が大きくなっていくことがわかるかと思います。
大型株→小型株の順にボラタリティが大きくなっていき、それによって投資の難度が高くなりますので、安全にゴールドに投資したい人はGLD(経費率の安いGLDM)がオススメです
あとがき
金鉱株・金鉱株ETFはゴールド価格と比較するとボラタリティが高く、難度の高い投資であることを書いてきました。しかし、●●ショックのような大暴落時に大きく値を下げた際に投資することができれば、大きくリターンを得ることができるため、今回の事実を知っておくとよいです。
ちなみに、わたしは8月のゴールドの高値圏でバリック・ゴールドを掴んでしまい損してしまいました(笑)
わたしがゴールドに投資することに興味を持つキッカケになった高橋ダンさんのゴールド投資の書籍はおすすめです。
みなさんの投資の一助になれば幸いです。
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