12月はコロナウイルスのワクチン承認&接種開始されました。
これによってコロナウイルスは(株式市場にとっては)過去の出来事となりました。そんな影響でワクチンを開発しているファイザーやモデルナなどのワクチン銘柄の株価は下がりました。
また12月のビッグイベントはテスラのS&P500入りです。前営業日終了直前の出来高は驚異的な感じでしたし、組み入れ当日の株式市場の値動きも激しく見ごたえのある相場でした(わたしは酒を飲んで寝落ちしていましたが・・・)
それではさっそく2020年12月の米国株セクター分析をしていきます。
米国主要指数パフォーマンス
12月は全ての指数が上昇しました。
指数 | 先月終値 | 今月終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
S&P500指数 | 3,621.60 | 3,756.08 | 103.7% |
ナスダック100指数 | 12,268.32 | 12,888.28 | 105.1% |
ダウ平均株価 | 29,638.65 | 30,606.49 | 103.3% |
ラッセル2000指数 | 1819.8158 | 1974.8554 | 108.5% |
ラッセル2000の108.5%上昇は結構大きな上昇でした。2021年はじめは出遅れ銘柄たちの上昇に期待です。
全ての指数で史上最高値を更新したため、よい正月を迎えられましたね
米国株セクター分析結果
S&P500Mapで概要を把握する
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今月の値動きを把握します(2021年1月1日調べ)。
米国株セクター概要
12月も公益セクター以外は上昇しました。その中でもテスラの20%上昇は目立ちますね。一方でGoogle、Facebook、Salesforce、ファイザー、ウォルマートあたりが軟調でした。
セクターというよりは銘柄単位で勝ち負けが出ているのを見ると、個別株ではなくインデックス投資は楽でいいなって再認識できました
セクターETFの騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたりします。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、HD、TSLA、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と騰落率は以下のとおりです。
先月比:S&P500指数と先月終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 先月終値 | 今月終値 | 先月比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 335.33 | 353.79 | 105.5% | 141.9% |
一般消費財 | VCR | 261.48 | 275.18 | 105.2% | 143.5% |
ヘルスケア | VHT | 215.66 | 223.73 | 103.7% | 116.5% |
生活必需品 | VDC | 172.13 | 173.92 | 101.0% | 108.8% |
素材 | VAW | 152.22 | 156.97 | 103.1% | 118.2% |
公益 | VPU | 137.34 | 137.22 | 99.9% | 97.2% |
資本財 | VIS | 167.29 | 169.99 | 101.6% | 108.7% |
通信 | VOX | 115.26 | 120.2 | 104.3% | 126.5% |
不動産 | IYR | 84.16 | 85.65 | 101.8% | 93.0% |
金融 | VFH | 68.59 | 72.85 | 106.2% | 94.7% |
エネルギー | VDE | 49.82 | 51.86 | 104.1% | 63.1% |
S&P500 | VOO | 332.64 | 343.69 | 103.3% | 115.2% |
先月比では公益セクターが惜しくも0.1%減少となりました。それ以外のセクターはプラスでしたが、金融やエネルギーなどの出遅れ銘柄の回復が目立ちました(情報技術や一般消費財は元々強いので触れません)。
年初来では一般消費財セクターの上昇率が1位となりました。これはアマゾン・テスラの影響がかなり大きいかと思われます。また先月同様に生活必需品、公益、資本財、不動産、金融、エネルギーの6セクターがS&P500よりも下回りました。
S&P500の年初来パフォーマンス115%というのは驚異的な数値ですね
まとめ
月次のセクター分析は2回目ですが、毎週行なっているセクター分析と重複する部分はありつつも、わたし自身も株価などの動きの捉え方が超短期ではなく、少し引いた短期目線になれる点が面白いなと感じています。
短期、中期、長期の目線で一つの事象を捉えることができる力を身に着けていくためにも、引き続き月次のセクター分析を続けていくことにします。
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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