投資初心者におすすめされるインデックス投資ですが、いくつか迷うポイントがあります。
しかし、安心してください!この記事を読み終わった頃には決められているでしょう。
わたしもすごく迷いましたので、気持ちはわかります
どのインデックスに投資したらいいのか?
インデックス投資の情報を調べると、ほとんど下記の3つのインデックス(指数)に行き着きます。
一体、どれにすればいいの・・・
3つの指数のパフォーマンス
S&P500と全米株式と全世界株式に1万ドル投資していた場合の投資額推移です。
※2008年7月〜2020年11月末
S&P500、全米株式(VTI)、全世界株式(VT)の3指数ともに資産額が増加しています。
S&P500と全米株式
S&P500と全米株式(VTI)の過去のパフォーマンスはほぼ同等です。
2020年12月現在に2つの指数で迷ったら全米株式を選んでください。
2020年12月時点では大型株よりも中型・小型株の方が上昇する余地が高い銘柄が多いと考えられるためです(ただし、全米株式にS&P500が占める割合は80%以上なので、パフォーマンスは大きく変わりません)。
アメリカ株式と全世界株式
次にアメリカと全世界かで迷ったら全世界を選んでください。
上記のグラフだけで判断するとアメリカ株式に投資すると思いますが、迷うということはアメリカ以外の国の成長に期待しているということです。もし、そんなあなたがアメリカに投資した後に全世界株式の方がパフォーマンスが高かった場合に後悔してしまうのではないかと考えました。
ちなみに2020年12月時点で全世界株式にS&P500が占める割合は約50%、全米株式が占める割合は約55%です。
それでも決めきれない人は・・・
気になる指数全てに投資してください(笑)
考えるのが面倒になって投資しないことが一番の機会損失です!
S&P500/全米株式/全世界株式の特徴
いずれの指数も時価総額加重平均型です。前述の通り、S&P500が占める割合は全米株式8割、全世界5割と多くを占めているため、値動きは似通った感じになります。
繰り返しになりますが、迷って投資をやめるくらいなら、どの指数でもいいので投資してください。
投資信託とETFのどちらで投資すべき?
S&P500、全米株式、全世界株式のどれに投資するかを決めたら、次に投資方法を決めます。
投資する方法は、投資信託とETFの2種類があります。
ETFも投資信託の一種です
ひとつずつ解説していきます。
100円以上1円単位で投資できる
S&P500、全米株式、全世界株式にETF経由で投資する場合の金額目安です。
指数 | ETF | 株価(2020年12月11日) | 必要額 |
---|---|---|---|
S&P500 | VOO | $ 336.4350 | 約3.5万円 |
全米株式 | VTI | $ 190.1600 | 約2万円 |
全世界株式 | VT | $ 90.7350 | 約1万円 |
例えば、毎月2万円投資できる人がS&P500にETFで投資する場合は、1ヶ月お金をためてから買う必要があります。
一方、投資信託であれば100円から投資することが可能ですから、少額から投資できる点がメリットです。投資初期にいきなり大きな金額を投資して、値下がりすると「投資怖い」となって辞めてしまうリスクが高いです。
自身のリスク許容度に合わせて投資額を決められる投資信託の方が初心者には向いています。
1円単位の投資で機会損失がない
毎月4万円投資できる人の場合は毎月1株ずつ購入することができますが、5000円分を投資に回すことができません。
一方、投資信託経由であれば、100円以上1円単位で投資できるため、4万円分全てを投資することができるため機会損失がありません。
投資タイミングで迷わない
どの指数に投資するか、投資信託 or ETFで投資するかなどに迷っていたあなたを待ち受けるのが、投資するタイミングです。ETFでリアルタイムに売買しようとすると「できるだけ安値で買いたい」と迷ってしまいます。
その結果、いつまでも投資スタートできないということも起こりえます。
投資信託で毎月●日に●万円投資すると設定してしまえば、タイミングで迷うことはなくなります。そもそも、安値で買うことはプロでも難しいわけですし、初心者がタイミングを見計らって投資するのは無謀です。
積立設定してしまえば時間が掛からない
4つ目の理由は時間が掛からないことです。
会社の仕事や家事など忙しくなってくると、投資する時間を確保できなかったり、忘れてしまったりします。気がついたら何ヶ月も投資していなかった!なんてことも。
証券口座に入金し忘れることさえなければ、全自動で投資してくれます
つみたてNISAで投資できる
あなたが毎月10万円以上投資できる人ではないのであれば、つみたてNISAの口座を開設することになります。つみたてNISA口座では厳選された投資信託を通じて投資することになります。
当然、今回紹介している3指数の投資信託は、つみたてNISAで投資することが可能です。
年間40万円までの部分はつみたてNISAで投資をおこない、それ以上に投資したい場合は特定口座で投資するようにしましょう。
まずはつみたてNISAの年間40万円の枠から使っていきましょう!
分配金の再投資に税金が掛からない
ここはひとまず理解できなくても構いませんが、こんなこともあるんだなと読んでください。
ETFを保有すると定期的に分配金(配当金)が支払われます。この分配金をETFの購入に再投資することで、資産を増やすスピードを高めることができます(投資額が少ない時は実感がわきませんが)。
しかし、分配金には税金が掛かります(アメリカで約10%、日本で約20%の計30%)。税金を支払うと再投資できる金額が減ってしまいますので、資産を増やすスピードが遅くなります。
一方、投資信託で分配金を再投資する設定にしていれば、分配金に税金が掛かりませんので、投資のパフォーマンスを最大限に高めることができます(また、自分で再投資する手間も掛かりません)。
投資を継続しやすい
わたしが投資をするうえで一番大事だと考えていることは、投資を辞めずに継続することです。
株価は上がった時は「高いから下がってから買おう」、株価が下がった時は「もっと下がるかもしれないから待ってみよう」なんてタイミングを見計らうことで、結局投資できずじまいなんてことが起きます。
長期的に株式市場が成長するという前提に立てば、日々の値動きは誤差レベルですから、一喜一憂せずに投資を継続することが資産形成への道の第一歩です。
頻繁に売買をせずに、長期でじっくり投資することをおすすめします
具体的なインデックスファンドを紹介
最後にわたしも利用している楽天証券で購入可能なインデックスファンドを紹介します。
指数 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
S&P500 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | バンガード・S&P500(VOO) |
全米株式 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | バンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI) |
全世界株式 | eMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー) | バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT) |
いずれの投資信託、ETFともに手数料などが低く設定されており、おすすめできる銘柄です。
わたしが購入している銘柄は?
わたしが投資信託で投資している銘柄や金額については、以下の記事を参考にしてみてください。
自身が想像する未来に合わせて、国別の投資比率を調整しています。
まとめ
わたしがインデックス投資に関する情報を収集していた際に「S&P500、全米株式、全世界株式のどれでもいい」と書いてあって、わたし自身も迷った経験がありました。
自身の経験を元にこの記事は書きました。
どのインデックスに投資するか迷っているあなたの背中を押すという視点で書いたので、迷いが晴れて1日でも早く投資をスタートしていただければ嬉しいです。
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