米国連続増配株式ETFのVIGとSDYを徹底比較

米国増配株式ETF VIGとSDYを徹底比較米国株の比較検証

Twitterやブログではバンガード社の米国増配株式ETFのVIGはVOO(S&P500指数ETF)並によく目にしますが、ステート・ストリート社のSDYを一度も見たことがありません。同じ米国増配株式なのになぜだろう?高配当ETFで人気のSPYDと名前が似ているのに!!(全然関係ない)

そこでどのような違いがあるのかを徹底的に比較したところ、「そりゃVIGを買うわ」という結果でした。

それではさっそく見ていきましょう!

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米国増配株式ETFのVIGとSDYの違いを確認する

2020年9月29日調査時点のデータです。

項目VIGSDY
設定日2006年4月21日2005年11月08日
増配年数10年以上20年以上
経費率0.060 %0.35%
純資産総額$ 57.63 B$14.71 B
組入銘柄数212117
配当利回り1.64%2.72%

次に構成銘柄の比較です。

rankVIGSDY
1Microsoft Corp.AT&T Inc.
2Walmart Inc.Exxon Mobil Corporation
3Procter & Gamble Co.National Retail Properties Inc.
4Johnson & JohnsonLeggett & Platt Incorporated
5Visa Inc. Class APeople’s United Financial Inc.
6Home Depot Inc.International Business Machines Corporation
7UnitedHealth Group Inc.Federal Realty Investment Trust
8Walt Disney Co.Realty Income Corporation
9Comcast Corp. Class AFranklin Resources Inc.
10PepsiCo Inc.Chevron Corporation
Top10構成比率35.57%17.43%

構成銘柄を見て「あーなるほど」ってなりました。

それは予想通り、構成セクターの違いにあらわれていました。

セクターVIGSDY
消費サービス(生活必需品)23.2 %13.91%
資本財17.3 %18.86%
ヘルスケア15.2 %5.21%
テクノロジー12.8 %2.41%
消費財12.0 %7.48%
金融11.6 %17.11%
公益4.5 %12.67%
素材3.4 %8.96%
不動産0%6.25%
コミュニケーションサービス0%3.62%
エネルギー0%3.53%

SDYの方が低成長なセクターである不動産、金融、エネルギーなどを含んでおり、更に成長セクターであるヘルスケアやテクノロジーの比率が低いことで、株価は低迷していることが予想されます。

次に実際にパフォーマンスを比較していきます。

米国増配株式ETFのVIGとSDYのトータルリターンを比較

検証方法と条件

検証条件:2006年6月〜2020年8月、開始時に1万ドル投資、配当再投資

検証に使ったツールは、このブログでおなじみのPORTFOLIO VISUALIZER(無料)です。

検証結果

この結果は正直意外でした!

VIGの方がトータルリターン、下落耐性、シャープ・レシオなどの各指標が上回っていたものの、さすが増配銘柄たちを組み込んでいるだけあり、想像していたよりは大きな差ありませんでした(配当再投資をしているため、配当利回りの高いSDYは税金を加味すると上記よりも少し不利になります)。

ただ、コロナショック後に大きく下落したセクターを多く含むSDYは不利な状況です。

配当金

とにかく配当金を重視したいんだ!」という高配当株式への投資をしたい人であれば、SDYの方がよいです。ただ、VIGもSDYも増配株式ETFですが、高配当ETFではないという点は忘れないでください。

ちなみに配当金を再投資しない場合のパフォーマンスは以下のようになりました。

トータルリターンはコロナショックを除けば、似たりよったりであることを考えると、キャピタルゲインとインカムゲインのどちらを優先したいかで決めるのもアリかもしれません(個人的に含まれるセクターを考えると、VIGのの方がよいと考えていますが)。

まとめ

今回の検証期間においては、Twitterやブログなどで多く紹介されているVIGの方がパフォーマンス(リターンや経費率など)の面でよいという結果になりました。

コロナの影響がなくなり、経済が回復していく局面においては、SDYの方が株価の戻り幅は大きいことが予想されるため、今から投資するならSDYという選択肢もあるかもしれません(ただ、回復するまで、どれだけの期間待つのかが見えないですね)。

ここらへんの考え方は、どのセクターに投資するのか?に近いので、人それぞれ意見が分かれるところかなとおもいます。いずれにしても自身で調べることによって、理解を深めることができたのでよかったです。

みなさんのポートフォリオを考える際の一助になれば幸いです。

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