Twitterの株クラをフォローしていると半分くらいは高配当株を軸にした投資家なんじゃないかというくらいよく見かけます。例えば、米国ETFだとSPYD、VYM、HDV、米国株だとMO、XOM、AT&T、日本株だとJTやオリックスなどのホルダーを高配当株を軸にした投資家と表現しています。
これらのETF・株の特徴としては高成長が難しい銘柄が多く、キャピタルゲインではなく、インカムゲインを目的に投資をされる銘柄たちです。また、株価が下がった結果、配当利回りがよく見えていたりする銘柄も。。。
そして、高配当株はコロナショックなどの経済危機に陥ったとき、株価の下落は大きく、そして戻りが遅い銘柄が多いです(2020年9月20日現在)。
でも、私見つけちゃったんです。
株価も高成長しながら、高配当の役割も担ってくれる最強のETFを。
みなさんご存知、SPYやVOOなどのS&P500指数に連動するETFです。
いやいや、そんなことあるかいな!
そんな声が聞こえてきそうですが、検証結果をご覧ください。
グロース株・高配当株の二刀流ETFのSPYを検証してみた
S&P500指数ETFであれば何でもよいです(投資信託でも)。ただし、今回は長期での検証が必要なため、設定日の古いSPYを用います。
2020年9月現在で実際に買うのであれば、経費率の低いVOOがおすすめです。
検証条件:1994年1月〜2020年8月、開始時に1万ドル投資、配当再投資しない
高配当株投資をする人はどこかで配当金を生活費に充当することが想像されるため、配当再投資はしない条件にしました(配当再投資したときの配当金も紹介します)。
検証に使ったツールは、このブログでおなじみのPORTFOLIO VISUALIZER(無料)です。
さて、さっそく見ていきましょう。
グロース株の刀の攻撃力
一応、グロース株の要素についても紹介しておきます。
26年間で1万ドルが7.5万ドルと7.5倍にも増えています。この間、ドットコムバブル、リーマンショック、コロナショックなどの下落を乗り越えながら順調に増やし続けています。
ちなみに配当金を再投資していた場合は、12.3万ドルと12.3倍に増えています(税金分は考慮せず)。よって、最初に10万ドルを投資していたら億り人になっていますね。
高配当株の刀の攻撃力
この記事のメイン部分である高配当株の要素について紹介していきます。
1994年の分配金は263ドルと配当利回りは2.63%です。それが26年もの時を経て、2019年の分配金は1206ドルと配当利回りは12.06%です(投資開始時の1万ドルに対して)。
ちなみに分配金を再投資し続けていた場合、2019年の分配金は1932ドル(19.32%)とトンデモない超高配当ETFになります(投資開始時の1万ドルに対して)。
20代や30代で高配当ETFで配当金生活を夢見ている人は、S&P500インデックス連動ETFに投資する方が株価の上昇を期待しづらいSPYDなどの高配当ETFに投資するより良いと思いませんか?
特に高配当ETFで分配金を再投資しており、すぐに配当金生活をする必要がない人は考え直してほしいです(配当金生活したい人も考え直してほしいですが)。
まとめ
私は基本的に株式投資は長期投資でやるべきというスタンスです(短期目的の投資をハイブリッドでポートフォリオ内の少ない比率でやる分にはOK)。
それを正とし、過去20年と同様の成長を今後20年もするとした場合に成立する内容でしたが、改めて高配当投資をしている人には考えてみてほしいです。
一方、今すぐ「配当金生活したいんじゃ!」という人には向かない記事でしたが、Twitterの株クラは40代前半私より若い人の方が多い印象を持っています。長い時間投資ができることは大きな武器です。目先の配当金に飛びつくのではなく、将来を見据えた投資をしてほしいです。
私自身は60歳を超えても働いて収入を得続けるつもりですが、仮に配当金生活を目指すとしても、今回の戦略で配当金を得ていこうと考えています。
100人いれば100通りの投資戦略があっていいとおもいますが、私のように投資リテラシーを得る前に高配当株投資を刷り込まれ(それらを発信していたYouTuberやブロガーを責めるつもりはないです)、それ以降考えることなく、盲信し続けている一人でも多くに届いてくれることを祈ります。
みなさんのポートフォリオを考える際の一助になれば幸いです。
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