今週は各種指数は全て下げ、通信とエネルギーセクター以外は下げました。
わたしのポートフォリオの含み益は減りましたが、買い増しできたいい週でした。
今週な大きなニュースとしては欧州の中央銀行から追加金融緩和の発表があったため、資金が米国から欧州に流れていくかもしれません。また、ファイザー・バイオンテック社のワクチンは日本時間の土曜日の昼間に米国で承認されました(米国市場は閉じた後でした)。
来週の相場の動きが気になるので、早く月曜日になってほしいです 笑
それではさっそく米国株セクター分析をしていきます。
米国主要指数パフォーマンス
2週続いた上昇相場も一旦休憩で米国主要指数の3指数とも下落しました(2020年12月12日調べ)
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
S&P500指数 | 3,699.10 | 3,663.47 | 99.0% |
ナスダック100指数 | 12,528.48 | 12,375.41 | 98.8% |
ダウ平均株価 | 30,218.26 | 30,046.38 | 99.4% |
12月10日にワクチン承認との噂もありましたが、アメリカ時間の12月11日の夜にやっと承認されました。これで週明けの相場に影響が出るのか気になるところですね。わたしは承認される事自体は織り込み済みだったと思われるため、大きな動きはないと考えています。
ひとまず否認されなくてよかったですね
米国10年利回りが思ったほど上がってこないのは、感染者数や死者数が増加の一途を辿っていることや失業者数など実経済は回復していないことがあるのでしょうか。ワクチンの効果が続く期間も未知数ですし、油断はできない状況です。
米国株セクター分析結果
米国株セクター概要
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します(2020年12月12日調べ)。
今週は個別株ではプラスになった銘柄もありますが、多くのセクターでマイナスになりました。
米国株セクターETF毎の騰落率サマリ
セクター分析に用いるETF一覧
微妙にfinviz.comのセクター分類と異なる銘柄が存在しています。
例えば、ビザとマスターカードが金融ではなく、情報技術に分類されていたり、一般消費財セクターにTSLAが入っていたり(2020年12月12日現在はS&P500にTSLAは入っていません)。
セクター | ETF | 主要構成企業(上位3位+私が気になった銘柄) |
---|---|---|
情報技術 | VGT | AAPL、MSFT、V、MA、NVDA、PYPL、ADBE |
一般消費財 | VCR | AMZN、HD、TSLA、MCD、NKE |
ヘルスケア | VHT | JNJ、UNH、PFE |
生活必需品 | VDC | PG、KO、PEP、WMT、PM |
素材 | VAW | LIN、APD、NEM |
公益 | VPU | NEE、D、DUK |
資本財 | VIS | UNP、HON、UPS |
通信 | VOX | FB、GOOG、GOOGL、VZ |
不動産 | IYR | AMT、PLD、CCI |
金融 | VFH | JPM、BRK-B、BAC |
エネルギー | VDE | XOM、CVX、COP |
セクターETFの株価(終値)と騰落率
各セクターETFの株価(終値)と先週比、年初来は以下のとおりです。
先週比:S&P500指数と先週終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
年初来:S&P500指数と年初終値を上回ったセクターは緑色、下回ったセクターは赤色で表示
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 341.7 | 337.93 | 98.9% | 135.5% |
一般消費財 | VCR | 265.51 | 263.26 | 99.2% | 137.3% |
ヘルスケア | VHT | 221.09 | 220.52 | 99.7% | 114.8% |
生活必需品 | VDC | 174.28 | 173.63 | 99.6% | 108.6% |
素材 | VAW | 155.09 | 153.79 | 99.2% | 115.8% |
公益 | VPU | 136.58 | 136.13 | 99.7% | 96.5% |
資本財 | VIS | 170.11 | 169.38 | 99.6% | 108.3% |
通信 | VOX | 118.41 | 119.35 | 100.8% | 125.6% |
不動産 | IYR | 86.24 | 84.05 | 97.5% | 91.3% |
金融 | VFH | 71.6 | 70.65 | 98.7% | 91.8% |
エネルギー | VDE | 55.09 | 55.95 | 101.6% | 68.1% |
S&P500 | VOO | 339.81 | 336.55 | 99.0% | 112.8% |
セクターETF毎のチャート分析
日々の値動きを把握するために、Trading Viewを用いてチャートをチェックします。
以下のチャートは全て「日足チャート」です。チャートに100日移動平均線、出来高を重ねています。また、テクニカル指標としてMACDとRSIも合わせて表示。
VOO(S&P500)
100日移動平均線から離れている点、MCADの下抜けから移動平均線に吸い寄せられていくかもしれません
VGT(情報技術)
VOOと同じような動きでしたが、9日・10日の出来高は多かったです。ワクチン承認を意識したのでしょうか?
VCR(一般消費財)
VOOと同じような動きで、セクター特有の動きは見られませんでした
VHT(ヘルスケア)
ヘルスケアとエネルギーセクターはMACDが下抜けしていないセクターです。ワクチン承認がプラスに働くのかもしれません。
VDC(生活必需品)
生活必需品セクターは1ヶ月ほど株価は横ばいで推移しています
VAW(素材)
素材セクターも買いのタイミングではないです
VPU(公益)
公益セクターは年初来株価を下回っていますし、引き続き弱い相場が続いています
VIS(資本財)
資本財セクターはコメントなしです
VOX(通信)
通信セクターは水・木と下落しましたが、ワクチン承認を意識したのでしょうか?
IYR(不動産)
不動産セクターは現在水準をブレイクすると、80ドルラインまで下落しそうです
VFH(金融)
金融セクターはワクチン承認→金利上昇で来週以降、株価が上昇する気がします
VDE(エネルギー)
エネルギーセクターの上昇トレンドは変わらずですが、年初来ではまだ7割弱ですから、ワクチン承認で週明けの動きが楽しみです
まとめ
今週は全体的に下がりましたが、大きな動きはありませんでした。
しかし、多くのセクターでMACDが下抜けしましたし、来週以降はワクチン承認がされたとはいえ、既に株価に織り込み済みである可能性が高いため各セクターで下落が続くかもしれません。
そんなところで狼狽売りするのではなく、長期目線でインデックス投資をしていくことで、資産を着実に増やしていきましょう!
先週のセクター分析の記事の締めで書いた「金融とエネルギーセクターへの投資」はできませんでしたが、この2つのセクターは注視していこうと考えています。
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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