これで5記事目の家計相談コーナーです。
今回もマネーフォワードさんが運営するMONEY PLUSで取り上げられていた相談にわたしが勝手に答えていきますが、お金の価値観が異なるご夫婦の奥さんからの相談です。
非常によくある悩みになりますので、皆さんの家庭での参考にしてみてください。
計画的に貯蓄したい奥さんからの相談
夫はいわゆる「宵越しの銭は持たない」タイプで、結婚前からほとんど貯蓄はありませんでした。結婚して10年ほど経ちますが、性格は変わらず、月々の生活費は渡してくれるものの、老後の貯蓄はもちろん、子供の教育費についても貯めておらず、私が言っても「なんとかなるさ」とあっけらかんとしています。先日も、「知り合いの車屋が安く譲ってくれた」と、突然車を購入してきて、ケンカになったところです。
生活費を渡してくれるとはいえ、私のパート給与を含めてもギリギリの金額で、貯蓄できるほどのものではありません。結婚当初は指摘していましたが、口うるさく言う私と、危機感のない夫の認識には大きな隔たりがあり、逆に自己嫌悪に陥る始末です。なんとか夫を貯蓄に向けさせるような方法はないでしょうか。もしくは自分が変わったほうがよいのでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください。
(女性 30代後半 既婚・子供1人)
“宵越しの銭は持たない”貯金ナシの夫を変える方法は?
お金の価値観のズレを解消させるのは一筋縄にはいかないですね
お金の価値観が異なる夫婦が貯蓄をするための方法
実は奥さんには伝えてはいないが、「現金は多く持っていないが、株式などの金融資産で十分に貯蓄できていた!」もしくは「実家が超金持ちで資金援助を期待できる」なんてこともあるかもしれませんが、今回はそんな漫画のようなことはないという前提で解説していきます。
将来必要になるお金を具体的に試算する
まずは闇雲に貯蓄したいと言う話をしても駄目だと思います。
具体的に必要な金額を知ることで共通の目標を持つことから始めましょう。自身で簡易的にシミュレーションするのであれば、「自分で描く未来予想図ライフプランシミュレーション(外部サイト)」が便利です。
ただ、奥さんが持ってきた情報源で試算をしても、耳を傾けてくれない可能性があるなと思いました。
もし、そういった不安があるならファイナンシャルプランナーから、夫婦一緒にアドバイスを貰うという方法もあるかもしれません。専門家である第三者から言われたほうが効果があるかもしれません。
奥さんが貯蓄する方が成功しそう
夫婦で貯蓄額の共通ゴールができたら、具体的にどのように貯蓄していくかですが、このご夫婦のケースであれば、奥さんの方がお金の管理をしたほうが良いでしょう。
まずは奥さんのパート収入5万円を全額貯蓄する前提で支出を見直してみてください。目安として手取り年収の1〜2割程度を貯蓄できるように見直していきます(収入によって幅は変わります)。
支出の見直しをする順番としては家賃や携帯電話代(格安SIMに切り替えるなど)、保険といった固定費からおこなってみてください。
もし、支出を見直ししても旦那さんからもらっている月15万円の生活費では賄えないということであれば、生活費としてもらっている金額の増額を相談してみてください。
このやり取りをおこなうことで、何にお金をかけたいと考えているのか価値観を知ることができるためおすすめです。
貯蓄したお金を投資で増やしていく
アラフォーで貯蓄がほとんどないということなので、教育費、老後の生活費を賄うためには貯金だけではなく、投資も検討してみてください。
投資と言っても、小難しいことは考える必要はありません。
全世界株式などの投資信託をつみたてNISA(33,333円/月)とiDeCo(23,000円/月)で投資し続けることから始めてみてください。あまり貯蓄が多くないことから、つみたてNISAから始めてみることをおすすめします(急な支出が発生した時にiDeCoだと引き出せなくて困るので)。
ちなみにiDeCoをやる場合は奥さん名義ではなく、旦那さん名義でおこなったほうが所得税控除の影響が大きいためよいでしょう。
これから株式投資をはじめる際には下記の記事を参考にしてみてください。投資初心者の方が証券会社を選ぶ視点で整理しています。
あとがき
程度の差はあれど、夫婦間でお金に関しての価値観が違うということはよくある話です。
それがきっかけで喧嘩になることはよくあります(前回の記事、4人家族で食費13万円は使い過ぎなのか?もお金の価値観の違いでした)。
あまりお金の話ってする機会がありませんが、非常に大事なことです。
わたし自身が妻とお金のことについて具体的に話をしたのは、ソニー生命の保険に加入する際におこなってもらったライフプランシミュレーションでした。ここで食費や交際費、教育費にはこれくらいは使うみたいなやり取りをしているなかで、お互いがどんなことを大切だと考えているのかを知る機会になりました(ふたりともそんなに浪費癖があるタイプではなく、揉めることもなかったですが)。
「お互いが大切だと考えているもの・ことにお金をどうすれば使えるのか?」といった形で考えてみることで、それ以外については支出を抑えようみたいな感じに議論ができるかもしれません。価値観はそうそう変わるものではありませんし、お互いの価値観を尊重することが大切です。
過去の経験や感情から価値観が構築されていますので、それを批判せずに受け入れることで、初めて対話を進めることができます。
そんな価値観のすり合わせができたあとは具体的に支出を見直す作業がありますが、そのためには現在の家計状況を把握することです。でも、家計簿をしっかりつけるのは面倒です。
そんな面倒な家計管理を楽にしてくれるのがマネーフォワードMEです。
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今回の相談者の元記事
“宵越しの銭は持たない”貯金ナシの夫を変える方法は?
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