これまでに家計相談記事を3つ書いてきましたが、実際にわたしに相談が来ているわけでもなく、他人の家計に対してあれやこれや言うのは楽しいです(めっちゃ真剣に考えて、記事を書いていますよ)。
今回もマネーフォワードさんが運営するMONEY PLUSで取り上げられていた相談にわたしが勝手に答えていきますが、今回の相談内容は一風変わった内容となっています。
4人家族・食費13万円家庭の旦那さんからの相談
食費にかかる金額についてアドバイスをください。妻は週3回のパートで共稼ぎです。毎月、平均12~13万円の食費がかかっています。これは、夫である私の昼食、飲み代は除いた金額です。特に高級な食材を購入している感覚はありません。ただ、共稼ぎなので、夕食に出来合いの物が出される回数が多いかなという印象です。
私の感覚では、平均的な食費に比べて高く、かなり無駄な出費が多いように思えます。妻に言っても、必要なものしか買っていないし、無駄はないという回答です。食費以外の消費も多く、なんとか無駄な部分を削りたいと思っています。この家族構成で、この食費の金額は平均的な範囲でしょうか?
(40代後半 既婚・子供2人(高1男・中2女) 男性)
お子さんは高校1年男子、中学2年女子と食べざかりがいますね
4人家族で食費13万円は無駄使いが多いのか?
この13万円という金額が平均的な範囲なのかというご質問ですが、個人的には高すぎるというわけでもないのではないかと感じました。
総務省統計局のデータから試算する
二人以上の世帯のうち勤労者世帯の2020年の支出は79,496円でした。
しかし、こちらの数値には2人世帯、3人世帯、4人世帯、5人以上世帯が含まれています。これらを世帯人数の比率を加重平均すると3.0人になりました。
つまり、相談者さんの家族は4人なので、4人÷3人=1.33倍ですると約10.7万円になります。
更に高校1年男子と中学2年女子がいる4人家族ですから、食べざかりが2人もいることを踏まえると、そんなに無駄に使いすぎているというわけでもないのではないかと感じました。
あくまで総務省のデータは平均なので、高い世帯も低い世帯もありますし、相談者さんのご家庭は許容範囲な気がします(特に食にはお金を掛けたい派のわたしの意見として捉えてください)
食費を削減するとしたらどうすればよい?
相談者の方は「夕食に出来合いのものが出される回数が多い印象」と言われています。一方で高級な食材を購入している感覚はないとも言われています。
食費を削減する場合のアプローチとしては次の方法が考えられます。
- 特売商品を中心に献立をつくる
- 食品ロスが発生していないか見直す
- 出来合いではなく、自分たちで調理する
ひとつずつ解説していきます。
特売商品を中心に献立をつくる
高級な食材を買っていないとのことでしたが、逆に特売品を狙ってみるという方法もあります。
ただ、共働きで忙しいですし、特売品を求めていろんなスーパーに買い出しにいくようなことをする余裕はないような気がしますし、こうした細かい努力を継続するのは大変なので、長続きしなさそうです。
ちなみに夕方のスーパーで値引きシールがはられている惣菜を買ったほうが、自分でつくるよりも安いなんてことも!(しかも楽ですし)
わたしがスーパーで食材を買うと高いやつ書いがちで、惣菜やお弁当を買ったほうが安いなんてことがよくあります(笑)
食品ロスが発生していないか見直す
共働きで忙しいこともあり、毎日こまめに買い物に行ってかず、まとめ買いをされている場合、賞味期限切れで廃棄する食材が多くなっているかもしれません。
最近の冷蔵庫は共働き家庭仕様になっており、冷凍庫の容量が大きくなっています。腐らせてしまう前に調理しやすい状態に加工し、冷凍しておくことで無駄をなくせるようになります。
出来合いではなく、自分たちで調理する
最後に出来合いのものを買っていることが要因ではないか?とのことでしたので、自分たちで調理することで食費を削減するパターンです。ここで重要なのは「自分たち」というところです。
おそらく奥さんが食事の用意をされていることが想像できますが、旦那さんも料理をされてみてはどうでしょうか?
仕事を終えたあとに更に夕飯の用意をするのは、けっこう大変です。まずはご自身で削減できることを奥さんに見せてあげてください。
もしくは休日に平日に食べる分の調理をしてしまい、冷凍保存しておくみたいなやり方もあります。
旦那さんやこどもも一緒に休日につくることでコミニケーションタイムとしても活用できるかもしれません
食費を削減するのか、他を削減するのか
「食費以外の消費も多く、なんとか無駄な部分を削りたいと思っています」とあるため、目的は節約によって支出を減らすことであると考えられます。
その場合はどれくらいを削減する必要があるのか、先にゴール設定してみてるといいでしょう。
前述の食費の平均値から考えると2〜3万円を月に捻出できればよさそうです。
相談者さんの昼食代を弁当持参にするなどして節約したり、飲み会の回数を減らすなどもご自身で取り組めることかもしれません。それ以外にも週末は自炊するなどすれば、ムリではない金額です。
わたしはコロナ後に飲み会にいけなくなって、結果飲み代が大幅に減少しました
それ以外だと住宅費、携帯電話などの毎月発生する固定費から見直しを検討してみてください。相談者の方の年齢であれば、すでに持ち家かもしれません。その場合は住宅ローンの借り換えで金利を抑えるなども検討できるかもしれません(他には保険のプラン見直しなど)。
食費のような変動費だと毎月・毎週・毎日と気にしないといけないですが、固定費を一度見直すことができれば、その後はずっと効果を得ることができますので、掛けた時間に対してのリターンが大きいです。
減らすではなく増やす発想も
節約ではなく、お金を増やす発想もあります。
仕事で頑張って給与を増やす、奥さんのパートの日数を週5日に増やす、投資を通じて資産を増やすなどにも着手してみてください。
減らすことだけを考えると、発想が後ろ向きになっちゃいますし、人生つまらなくなると思っており、増やす方法も得ることでバランスを取りたいものです
あとがき
今回は奥さんが無駄使いしているのではないか?という相談でした。
夫婦でお金に対しての価値観は異なる場合、喧嘩の火種になることも多いでしょう。一度、どういったものにお金をかけるべきだと考えているのかといった価値観(優先順位)を夫婦で共有しあうことをおすすめします。
ここで注意してほしいのは「評価(批判)せずに、そのまま受け入れること」を意識して対話してください。例えば、奥さんは「時間を生み出すものにお金をかけたい」と言われた場合、それはなんでなのか?を聞いていってみてください。
もしかしたら、やりたいことがあったり、過去の経験からそのような価値観になったのかもしれません。同様にご自身の価値観も奥さんと共有することで、お互いの考え方の違いを知ることができれば、今まで無駄だと見えていたものが、違った形で見えるようになるかもしれません。
その上で支出を見直す際に取り掛かってほしいことは、特に固定費の見直しです。ここで重要なのが支出を家計簿で管理することです。そんな面倒な支出管理を楽にしてくれるのがマネーフォワードMEです。
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今回の相談者の方とはまったく家族構成は異なりますが、浪費を減らし、資産を増やす方法について書いた下記の記事も参考にされるとよいかと思います。
今回の相談者の元記事
4人家族、毎月食費が13万円 これって多いですか?
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