今週は木曜日の新規失業保険申請件数やADP雇用統計やISM非製造業指数の数値により株価指数などが下落しましたが、金曜日の雇用統計が予測を下回ったことで急回復しました。
多くのイベントがあり、非常に忙しい一週間となりました。
今後、毎月第一金曜日に発表される雇用統計の数値にビクビクしないと行けないと思うと疲れますね。遅かれ、早かれテーパリングされるなら、早く来てほしいです。
それではさっそく米国市場を振り返っていきます。
各種指数・指標の振り返り
セクター分析をする前に全体感を把握していきましょう。
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 4,204.12 | 4,229.88 | 100.6% | 114.3% |
ナスダック100指数 | 13,686.51 | 13,770.77 | 100.6% | 108.5% |
ダウ平均株価 | 34,529.46 | 34,756.40 | 100.7% | 115.0% |
ラッセル2000指数 | 2,268.97 | 2,286.41 | 100.8% | 117.5% |
各指数とも木曜日に下落、金曜日に回復していますが、特にナスダックの戻りが強いですね。金利下落の恩恵を最も受けやすいセクターであるためだと思われます(逆に金利上昇の影響を受けやすいとも言えますが)。
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 109.82 | 109.48 | 99.7% | 106.2% |
米国債10年利回り | 1.579 | 1.553 | 98.4% | 170.1% |
金価格(XAUUSD) | 1,903.46 | 1,891.40 | 99.4% | 97.3% |
WTI原油価格 | 66.60 | 69.38 | 104.2% | 146.6% |
ビットコイン | 35,680.47 | 36,856.52 | 103.3% | 125.3% |
ドル円と金利が下げたのにも関わらずゴールドも下げました。いつもは逆に動いているのに気になるところです。原油は引き続き、ぐんぐんと伸ばしていっており、約2年ぶりの水準です。徐々に増産していくという話もありますから、ここらへんで落ち着くのかな?
現在、現金をゴールドにリバランス中なので、よくゴールドの動きを見ているため、これも別の記事にしようと思います。
後日、下記のゴールドの記事を追記しました。
米国株セクター分析結果
米国株セクターETFの騰落率
セクターETFの株価(終値)と騰落率
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | VGT | 372.28 | 375.70 | 100.9% | 108.0% |
一般消費財 | VCR | 305.06 | 302.28 | 99.1% | 111.3% |
ヘルスケア | VHT | 239.98 | 237.51 | 99.0% | 106.7% |
生活必需品 | VDC | 184.83 | 186.68 | 101.0% | 108.4% |
素材 | VAW | 191.38 | 192.59 | 100.6% | 123.6% |
公益 | VPU | 142.41 | 143.10 | 100.5% | 106.8% |
資本財 | VIS | 200.97 | 201.25 | 100.1% | 121.1% |
通信 | VOX | 138.58 | 139.16 | 100.4% | 117.6% |
不動産 | IYR | 100.19 | 102.80 | 102.6% | 124.2% |
金融 | VFH | 93.51 | 94.49 | 101.0% | 131.6% |
エネルギー | VDE | 72.76 | 78.05 | 107.3% | 149.7% |
S&P500 | VOO | 386.13 | 388.50 | 100.6% | 114.6% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:エネルギー、2位:金融、3位:不動産と3位と4位が入れ替わりました。また、最下位が公益からヘルスケアに入れ替わりました。
エネルギーセクターが年初来+50%と尋常じゃない伸びをしています。
主要銘柄の今週の騰落率
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
先週に引き続き、半導体セクターは好調でした。一方でヘルスケア、一般消費財セクターは軟調でした。
ろじゃじろうのS&P500は買い時!?
今回から始まったS&P500の買い時を見計らってみる新コーナーです。
長期投資で毎月定期的に積立することをおすすめしますが(わたし自身もそうしている)、あえて短期的に数%のパフォーマンスにこだわって買うタイミングを見計らうとした場合にどこで買うのかを考えてみます。
最悪、外しても長期投資なら誤差だよねって、自分への言い訳もできる(笑)
来週は6月10日にCPI(消費者物価指数)の発表を控えているため、その結果次第で上にも下にもいくので、安全に行くなら待ちかな
個人的にCPI(6月10日)で下がった場合のVOOを押し目買いしたいポイント
379ドル(緑のチャネルラインのサポートライン)、372.3ドル(5月12日の安値付近)、369ドル(おそらく100日移動平均線がここらへん)366ドル(3月に形成していたダブルボトムのネックライン)で分割しながら買い増しを検討するとよさそう。
あとがき
今週の投信積立おじさんはゴールドETF、金鉱株ETFを買い増ししていきました。押し目で買い増しできたので個人的にはよい週でした。
来週は6月10日の5月のCPI(消費者物価指数)発表も株価指数などに影響を与えるかも?最近はテーパリングにドキドキしながら過ごす日々ですが、比較的キャッシュポジションの厚めなわたしは、暴落が来たら買い増しし続けるだけですので、焦ることなくどっしりと構えていようと思います。
【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
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