今週の主要3指数(S&P500指数・ナスダック100指数・ダウ)は下げてしまいました。ここ最近、過去最高値を更新し続けていたこともありましたが、アマゾンの決算の影響もありそうです。
【米国市況】株が反落、アマゾン決算受けて大手ハイテク巡る懸念台頭
「物色対象がハイテク株からシクリカル銘柄に移行するとの見方が台頭している」とのこと。素材株セクターは最高値から一時はマイナス10%(現在はマイナス5%)と軟調な展開でしたが、再度見直しされるかもしれません。
素材株セクターETFのXLBのチャート
最近見ていませんでしたが、100日移動平均線を上に抜け、RSIやMACDも上昇トレンド。ただ、景気が良いわけではないため、セクターローテーション的には微妙な気がしており、個人的にはヘルスケアと生活必需品あたりに注目しています。
それではさっそく米国市場を振り返っていきます。
各種指数・指標の振り返り
セクター分析をする前に全体感を把握していきましょう。
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 4,411.80 | 4,395.27 | 99.6% | 118.8% |
ナスダック100指数 | 15,111.79 | 14,959.90 | 99.0% | 117.8% |
ダウ平均株価 | 35,061.56 | 34,935.48 | 99.6% | 115.6% |
ラッセル2000指数 | 2,209.65 | 2,226.25 | 100.8% | 114.4% |
冒頭に書いたように主要3指数は下げましたが、ラッセル2000だけ上昇しました。
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 110.49 | 109.68 | 99.3% | 106.4% |
米国債10年利回り | 1.278 | 1.226 | 95.9% | 134.3% |
金価格(XAUUSD) | 1,801.98 | 1,814.18 | 100.7% | 93.4% |
WTI原油価格 | 72.06 | 73.66 | 102.2% | 155.6% |
ビットコイン | 33,647.26 | 42,237.95 | 125.5% | 143.6% |
5月中旬以降の米国債10年利回りはダウントレンドが続いています。コロナ後の金融相場では金利低下→ハイテク上昇みたいな流れがありました。ただ、冒頭のアマゾンの件もありますし、そんな単純な流れではなく、業績相場に移行しているのかもしれません。
ビットコインは久しぶりに大きく上昇しました。
米国株セクター分析結果
セクター分析にはステート・ストリート社のXL●を用いています。
ただし、S&P500ETFは経費率が低いVOOを用いています(中身が同じなため)。
米国株セクターETFの騰落率
セクターETFの株価(終値)と騰落率
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | XLK | 154.52 | 153.40 | 99.3% | 119.9% |
一般消費財 | XLY | 183.27 | 180.43 | 98.5% | 113.2% |
ヘルスケア | XLV | 131.48 | 132.15 | 100.5% | 117.0% |
生活必需品 | XLP | 71.40 | 71.51 | 100.2% | 107.2% |
素材 | XLB | 81.73 | 84.02 | 102.8% | 117.2% |
公益 | XLU | 65.71 | 65.97 | 100.4% | 107.9% |
資本財 | XLI | 103.61 | 103.36 | 99.8% | 119.6% |
通信 | XLC | 83.50 | 82.40 | 98.7% | 123.9% |
不動産 | XLRE | 46.28 | 46.38 | 100.2% | 131.1% |
金融 | XLF | 36.26 | 36.52 | 100.7% | 125.6% |
エネルギー | XLE | 48.52 | 49.39 | 101.8% | 130.1% |
S&P500 | VOO | 404.38 | 403.15 | 99.7% | 118.9% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:不動産、2位:エネルギーは変わらず、3位は金融が復活。
下位争いは変わらず、公益、生活必需品セクターですが、そろそろセクターローテーションで日の目を浴びる日も近い!?
主要銘柄の今週の騰落率
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
アマゾンは決算をしくじり大きく下落しました。アップル、マイクロソフト、フェイスブックは決算が悪かったわけでもないのに。アマゾンショックが来ないことを祈ります。
ろじゃじろうのS&P500は買い時!?
長期投資で毎月定期的に積立することをおすすめしますが(わたし自身もそうしている)、あえて短期的に数%のパフォーマンスにこだわって買うタイミングを見計らうとした場合にどこで買うのかを考えるコーナーです。
最悪、外しても長期投資なら誤差だよねって、自分への言い訳もできる(笑)
今週は調整の週でしたが、チャート的にはまだ上昇トレンド。わたしは先週以前と変わらず、8月末のジャクソンホール会議までは慎重な姿勢で相場と向き合いたいところです(たぶん、テーパリングの発表はなさそうだけど)。
タイミングを見計らって投資するのであれば、上記のようなポイントがサポートラインとして機能するかどうかを見ながらトレードしていくと、大きな失敗はしないのではないかと思います。
米国市場サマリを書き終えて(あとがき)
あっという間に7月が終わってしまいました。デルタ株が猛威を奮った(ている)1ヶ月でもありました。なかなかまだ経済の先行きが見えないところですが、確実に前には進んでいますので、経済再開を見据えて観光関連や航空関連株を仕込む時期かもしれません。
そんなことを言っている投信積立おじさんは債券・コモディティ(農業商品ETF)に精を出しています(笑)。
レイ・ダリオのオールウェザー戦略的なポートフォリオを目指そうと思っているので、金利上昇で債券価格が大きく下げてくれたところで大きく買い増ししたいのですが、なかなか思い通りにはイカないものですね。
8月の相場がどうなろうとも、毎月の投資の大半を占める積立は継続し続けていくことで、長期的に利益を期待していきます。
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【米国株】セクターETFの11種まとめを読んで米国株セクターの理解を深めよう!
この記事を読んでいる方には必要ないと思いますが、これからネット証券の口座開設する人向けのページを作成しました。
【2021年徹底比較】米国株投資!ネット証券おすすめランキング
投資資金の足しになるくらいまで育てていきます(笑)非常に競合の多いカテゴリーですが、本業の知見をフル活用して、検索エンジン上位を狙っていきます!(やっと検索エンジンで毎日検索結果に出るようになりましたが、検索KWとページの適合度が低いので2週間後くらいに見直ししなければ。)
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