2020年10月25日現在、大統領選真っ只中で株価がどちらに行くのかわかりづらい状況です。
今回の記事は中長期的な観点で書いていきます。基本的にわたしは長期投資がメインのため、ポートフォリオ入りした銘柄については短期で売買はしません。
さて、今回の記事で取り上げたヘルスケアセクターETFのVHTは以前の記事でも取り上げました。
上記の記事内ではS&P500指数と過去16年間を比較した際にパフォーマンスが上回っているからという観点でしか書いていませんでした。
それはそれで重要なことですが、過去のトレンドが未来も続くとは言い切れません。わたしがヘルスケアセクターに投資するのは、長期的に成長し続けると考えているからです。
その5つの理由をご紹介します。
ロジャーズ次郎がVHTに投資する5つの理由
ヘルスケアセクターは、医薬品(26.3%)、ヘルスケア機器(24.0%)、バイオテクノロジー(19.4%)、管理健康医療(9.8%)などの業種で構成されています(2020年8月31日時点)。こちらを前提に読んでください。
人類の脅威として、ウイルスはあり続ける
短期的にはコロナウイルスのワクチンが盛り上がっていますが、これも遅かれ早かれ開発されるでしょう。しかし、人類の脅威として、ウイルスであることは変わらないと考えています。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツがウイルスに注目していることはご存知の方も多いと思います。2015年のTEDの動画が有名です。
おそらく技術革新や資金・人材の投資によって、ワクチン開発に掛かる期間は短縮されるとおもいます。しかし、ワクチンを利用する機会が減るわけではありません。
人間の免疫機能を改変したり、世の中からウイルスを撲滅するような技術がない限りは、人間がウイルスに感染することは避けられません。コロナウイルスでも露呈しましたが、グローバル化していることによって、世界中に拡散されやすい世の中でもあります。
つまり、人類はワクチンにお金を支払い続けるだろうということです。
製薬開発に掛かるコストを低減できる可能性
新薬開発には莫大なコストが掛かることは、専門家ではないわたしでも知っています。
これがAIなどの技術革新によって短期間で開発できるようになるのではないかと想像しています。
もし、開発コストを大幅に削減することができれば、製薬会社の利益率が高まると考えています。また、薬価を下げることにつながれば、より多くの人達が薬を利用できるようになり、単価が下がっても売上・利益を増やせる可能性もあります。
トランプ大統領が薬価を引き下げに向けた大統領令に署名しましたが、実現するかどうか怪しいところです。仮に実現したとしても長期的には利益率を回復できるようになるのではないかと考えています。
ヘルスケア機器・管理健康医療などの予防医療
病気を治すのではなく、病気になりづらくするための予防医療が注目されると考えています。
これはアメリカの話ではありませんが、日本の製薬会社の会長の方のお話を伺ったときの話ですが、病気になったものを対応するのではなく、病気にならなくする商品開発に力を入れていくみたいなことをおっしゃられていました。
ダイエットを始めとする生活習慣病予防だったり、禁煙だったり、ここに分類できるかわかりませんが、内面から美しくする美容なんてものも該当するかもしれません。
いずれにしても人類が豊かになるにつれて、投資される金額が増えそうな業種だなと思っています。
バイオテクノロジーで人体強化をできる?
個人的に一番注目しているのはバイオテクノロジーです。
免疫力を高めたり、iPS細胞のような技術で人工臓器生成したり、老化を遅らせたりと、人類の夢である不老不死をも実現できるかもしれません。倫理的な問題などから実現に至るかわかりませんが、投資したい領域の一つです。
個別の企業ではなくETFである点
これはヘルスセクターに限った話ではないですが、どの企業に投資するのかを分析するのも大変です。また、コロナウイルスのワクチン開発競争でも思いましたが、最終的にどのワクチンが一番早く認可されるのかを当てることはギャンブルに近いです(複数の企業を買えばいいかもですが)。
今はコロナウイルスだけの話をしましたが、これを色んな業種やヘルスケアセクター以外でもやるのは相当骨が折れますね。
まとめ
わたしはヘルスケア関連の仕事をしているわけではないため専門的な知識はありません。
そんなわたしがヘルスケアセクターETFのVHTに投資している理由をまとめると以下の通り。
- 人類の脅威として、ウイルスはあり続ける
- 製薬開発に掛かるコストを低減できる可能性
- ヘルスケア機器・管理健康医療などの予防医療
- バイオテクノロジーで人体強化をできる?
- 個別の企業ではなくETFである点
ヘルスケアセクターと言っても、医薬品以外の業種にも分散されていますし、人にとってはなくてはならないため、安心して長期投資ができるセクターです。
みなさんのポートフォリオを考える際の一助になれば幸いです。
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