今週は主要指数すべてが下落しました。流石にずっと過去最高値を更新し続けているため、調整が入ってきますね。
今週、特に大きなニュースはテーパリングの年内開始でした。
FOMC議事要旨、大半の当局者が年内のテーパリング開始を予想
これを受けて水曜日、木曜日と下落しましたが、週末に向かって回復していきました。
ジャクソンホール会合前ですが、すでにテーパリングが織り込まれたということなのでしょうか?個人的には出来高も多くないことから、来週も相場は荒れると踏んでいます。
それではさっそく米国市場を振り返っていきます。
各種指数・指標の振り返り
セクター分析をする前に全体感を把握していきましょう。
米国主要指数パフォーマンス
指数 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
S&P500指数 | 4,467.99 | 4,441.68 | 99.4% | 120.0% |
ナスダック100指数 | 15,136.68 | 15,086.75 | 99.7% | 118.8% |
ダウ平均株価 | 35,515.39 | 35,120.09 | 98.9% | 116.2% |
ラッセル2000指数 | 2,223.11 | 2,167.60 | 97.5% | 111.4% |
今週も特にラッセルの下げが大きかったです。金曜日は各指数ともにリバウンドしていきましたが、出来高も多くないため、これで上昇トレンド入りというわけでもなさそう。来週のジャクソンホール会合前後で更に相場は荒れそうです。
その他関連指標
指標 | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 109.59 | 109.77 | 100.2% | 106.5% |
米国債10年利回り | 1.282 | 1.258 | 98.1% | 137.8% |
金価格(XAUUSD) | 1,779.90 | 1,780.60 | 100.0% | 91.6% |
WTI原油価格 | 67.93 | 61.92 | 91.2% | 130.8% |
ビットコイン | 47,833.64 | 49,342.40 | 103.2% | 167.8% |
今週も米国債10年利回りが下がりました。
特に注目なのは原油の大きな下落です。8月頭から下落し続けていますが、こちらはデルタ株の影響だと思われます。
米国株セクター分析結果
セクター分析にはステート・ストリート社のXL●を用いています。
ただし、S&P500ETFは経費率が低いVOOを用いています(中身が同じなため)。
米国株セクターETFの騰落率
セクターETFの株価(終値)と騰落率
セクター | ETF | 先週終値 | 今週終値 | 先週比 | 年初来 |
---|---|---|---|---|---|
情報技術 | XLK | 154.99 | 155.74 | 100.5% | 121.8% |
一般消費財 | XLY | 181.56 | 177.62 | 97.8% | 111.4% |
ヘルスケア | XLV | 133.69 | 136.11 | 101.8% | 120.5% |
生活必需品 | XLP | 72.51 | 72.76 | 100.3% | 109.1% |
素材 | XLB | 86.45 | 83.78 | 96.9% | 116.8% |
公益 | XLU | 68.68 | 69.93 | 101.8% | 114.4% |
資本財 | XLI | 105.00 | 102.63 | 97.7% | 118.8% |
通信 | XLC | 83.19 | 82.73 | 99.4% | 124.4% |
不動産 | XLRE | 46.74 | 47.00 | 100.6% | 132.8% |
金融 | XLF | 38.58 | 37.69 | 97.7% | 129.6% |
エネルギー | XLE | 49.42 | 45.89 | 92.9% | 120.9% |
S&P500 | VOO | 409.96 | 407.61 | 99.4% | 120.2% |
セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率
1位:不動産、2位金融と順位が入れ替わりました。そして、3位は通信セクターがランクイン。ついにエネルギーセクターは5位へ転落。
下位のセクターでも公益と一般消費財が入れ替わりました。インフラ政策の影響でしょうか?
主要銘柄の今週の騰落率
finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。
今週は全体的にマイナスが目立ちますが、エネルギー、一般消費財、資本財、素材、金融など、金利が高いタイミングに上がりやすいセクターの下落が目立ちました。
下記セクターローテーションの右側にあるセクターと金融が金利下落の影響を受けた形になりました(金融セクターは長短金利差で利益を得るため、長期金利の下落はマイナス要素)
ろじゃじろうのS&P500は買い時!?
長期投資で毎月定期的に積立することをおすすめしますが(わたし自身もそうしている)、あえて短期的に数%のパフォーマンスにこだわって買うタイミングを見計らうとした場合にどこで買うのかを考えるコーナーです。
最悪、外しても長期投資なら誤差だよねって、自分への言い訳もできる(笑)
なんやかんやで緑色のサポートラインは強いですね。ここで仕込むのが正解だったかはしばらく立たないとわかりません。
タイミングを見計らって投資するのであれば、上記のようなポイントがサポートラインとして機能するかどうかを見ながらトレードしていくと、大きな失敗はしないのではないかと思います。
米国市場サマリを書き終えて(あとがき)
今週もリバランスで債券、エネルギーETF、農業ETF、シルバーETFを買い増ししました。
あんまりパッとしたパフォーマンスを出してくれず、悶々とした日々を送ってますが、自身で決めたポートフォリオのルールに則って投資することが、長期で見れば変動率が大きくなく、ぐっすりと眠ることができる道だと信じて突き進みます。
特に債券比率を年々高めていこうと考えています。
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