2021年6月14日週の米国市場サマリ

米国市場サマリ2021年6月14日週今週の米国市場サマリ

今週は6月15日、16日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれました。先週の記事の冒頭の願いも虚しく、相場の流れは変わりました。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は16日、テーパリング(段階的縮小)に関する議論が始まりつつあると明らかにしたが、当局者らが金利引き上げの時期とペースの見通しを前倒ししたというサプライズの方が大きかった。

FOMCのテーパリング時期が今後の焦点に、金利予測でサプライズ後
FOMCのテーパリング時期が今後の焦点に、金利予測でサプライズ後
今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合は大きな話題となったが、肝心のニュースを葬ったとの声も多い。

今までのアゲアゲ相場から頭を切り替えていく必要がありそうです。

ろじゃじろう
ろじゃじろう

ただし、遅かれ早かれテーパリングの影響は出る見込でしたし、今回のパウエル議長並びにFOMCでの発表の流れなどは影響を最小限にアナウンスをしてくれたのではないでしょうか?

それではさっそく米国市場を振り返っていきます。

スポンサーリンク

各種指数・指標の振り返り

セクター分析をする前に全体感を把握していきましょう。

米国主要指数パフォーマンス

指数先週終値今週終値先週比年初来
S&P500指数4,247.454,166.4698.1%112.6%
ナスダック100指数13,998.3014,049.58100.4%110.7%
ダウ平均株価34,479.6133,290.0996.6%110.1%
ラッセル2000指数2,335.812,237.7595.8%115.0%
年初からの株価指数の増減率の推移(RSIはS&P500)
年初からの株価指数の増減率の推移(RSIはS&P500)
ろじゃじろう
ろじゃじろう

ラッセル、ダウの下げが大きかったですが、一方でナスダックはプラスで終えました。金利が下がったことを好感された形でしょうか。

その他関連指標

指標先週終値今週終値先週比年初来
米ドル/円109.65110.20100.5%106.9%
米国債10年利回り1.4571.44399.0%158.1%
金価格(XAUUSD)1,877.821,764.2494.0%90.8%
WTI原油価格70.7971.41100.9%150.8%
ビットコイン37,338.4435,841.8196.0%121.9%
ろじゃじろう
ろじゃじろう

今回のFOMC後に最も影響を受けた資産の一つがゴールドやシルバーなどのコモディティです。原油は先週比でプラスになっていますが、FOMC後に下げています。インフレを抑えていくための利上げも必要であれば実施するといった発言を相場が嫌ったようです。資産の2割弱がゴールド・シルバーなわたしは痛手を被りましたw

米国株セクター分析結果

今回からセクター分析に用いる銘柄をバンガード社のV●●からステート・ストリート社のXL●に変更しました。S&P500指数を中心に見ていることから、こちらの方が当てはまりがよいと判断しました(V●●は全米株式のセクター分割バージョン)。

なおS&P500ETFは引き続き、VOOを採用しています。ステート・ストリート社のSPYは規模こそ大きいのですが、経費率が0.09%とVOOと比べると高いためです(中身は同じなのに)。

米国株セクターETFの騰落率

セクターETFの株価(終値)と騰落率

セクターETF先週終値今週終値先週比年初来
情報技術XLK141.97142.09100.1%111.1%
一般消費財XLY173.21172.1699.4%108.0%
ヘルスケアXLV124.55123.7499.3%109.6%
生活必需品XLP70.9468.8097.0%103.1%
素材XLB86.1280.7493.8%112.6%
公益XLU66.1164.1097.0%104.9%
資本財XLI103.5199.6196.2%115.3%
通信XLC79.8178.5898.5%118.2%
不動産XLRE45.4444.3397.6%125.3%
金融XLF37.5635.2393.8%121.1%
エネルギーXLE55.3852.3994.6%138.0%
S&P500VOO390.09382.8298.1%112.9%

セクターETFの株価(終値)の年初来騰落率

セクターごとの年初来パフォーマンス
ろじゃじろう
ろじゃじろう

1位:エネルギーで変わらずでしたが、2位:不動産、3位:金融と入れ替わりました。最下位は生活必需品で変わらずです。

主要銘柄の今週の騰落率

finviz.comのS&P500Mapを用いてセクターの今週の値動きを把握します。

S&P500Map
ろじゃじろう
ろじゃじろう

全体的に下げましたが、一部大型株は伸びました。こんなに真っ赤なマップは久しぶりに見ました。

ろじゃじろうのS&P500は買い時!?

長期投資で毎月定期的に積立することをおすすめしますが(わたし自身もそうしている)、あえて短期的に数%のパフォーマンスにこだわって買うタイミングを見計らうとした場合にどこで買うのかを考えるコーナーです。

最悪、外しても長期投資なら誤差だよねって、自分への言い訳もできる(笑)

VOOチャート
  • 昨年9月以降緑色のチャネルラインの中で推移していましたが、ブレイクしたら危険
  • RSIは50を下回った
  • MACDも下に抜けた
  • 出来高を伴った形で下落
  • ダウは100日移動平均付近まで下落、ラッセル200はブレイク
ろじゃじろう
ろじゃじろう

以上のことからトレンド的には来週下げていきそうな感じです

来週、大きく下落した場合の押し目買いポイント
  • 100日移動平均線(370ドル前半)
  • 366.5ドル付近(2021年3月中旬のネックライン)
  • 354.1ドル付近(過去のレジスタンス・サポートライン)
  • 351.0ドル付近(過去のレジスタンス・サポートライン)
  • RSI35付近

ダウントレンドに転換し、しばらく相場は軟調な感じになりそうな雰囲気ですので、上記金額で指値を入れておくというよりはサポートラインとして機能するのかどうかを確認してから買い増しを検討したほうがよいと考えています。

それにしても押し目買いポイント出しすぎて、そりゃどれか当たるだろって感じですね(汗)

米国市場サマリを書き終えて(あとがき)

今週の投信積立おじさんはゴールドETFを買い増ししていきましたが、チキンな性格のおかげでチマチマと買っていたため助かりました。

ろじゃじろう
ろじゃじろう

FOMC砲をくらった影響で、1週間で含み益が50万円減りました(笑)

でも、小出しに市場にアナウンスしていってくれるやり方のほうが徐々に情報が織り込まれていくのでいいですね(相場が一番嫌うのは想定外なことだと思いますので)。

来週は22日(火)にパウエルFRB議長が米下院で議会証言がありますが、新たな情報(ネガティブな)が出ないことを祈ります。

記事が役立ったらツイッターなどで拡散していただけると嬉しいです!

コメント