更新情報(2026年8月15日)
Googleスプレッドシートの現行仕様に合わせて、本文と数式を全面的に更新しました。
Googleスプレッドシートの「ツリーマップ」グラフを使うと、S&P500銘柄の大きさと騰落率をヒートマップ風に表示できます。FinvizのS&P500 Mapを完全に複製するものではありませんが、保有銘柄や監視銘柄の偏りを自分で確認するには便利です。
2026年現在もGOOGLEFINANCE関数は利用できます。ただし、価格は最大20分遅れる場合があり、すべての銘柄・属性を必ず取得できるわけではありません。売買判断ではなく、全体像の確認用として使ってください。
完成する表の構成
新しいシートを作り、A~F列を次のように用意します。
| 列 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| A | 表示名 | Apple |
| B | 親階層 | Information Technology |
| C | 大きさ | 時価総額 |
| D | 色 | 前日比 |
| E | 取引所:ティッカー | NASDAQ:AAPL |
| F | 現在値 | GOOGLEFINANCEで取得 |
手順1:階層を作る
ツリーマップには親子関係が必要です。最初にルート行を作り、その下へセクター、さらに銘柄を並べます。
| A:表示名 | B:親階層 | C:大きさ | D:色 | E:ティッカー |
|---|---|---|---|---|
| S&P 500 | 0 | 0 | ||
| Information Technology | S&P 500 | 0 | 0 | |
| Apple | Information Technology | 数式 | 数式 | NASDAQ:AAPL |
| Microsoft | Information Technology | 数式 | 数式 | NASDAQ:MSFT |
S&P500の構成銘柄とセクター分類は入れ替わります。外部ページの表をIMPORTHTMLで自動取得する方法は、ページ構造の変更やアクセス制限で突然止まることがあります。長く使うなら、信頼できるデータ元を確認し、銘柄とセクターの一覧は値として管理するのが安全です。
手順2:時価総額と前日比を取得する
E3に「NASDAQ:AAPL」が入っている場合、C3へ次の数式を入れます。
=IFERROR(GOOGLEFINANCE(E3,"marketcap"),0)
前日比はD3へ入力します。
=IFERROR(GOOGLEFINANCE(E3,"changepct")/100,0)
現在値を表示したい場合はF3へ入力します。
=IFERROR(GOOGLEFINANCE(E3,"price"),"")
D列の表示形式は「パーセント」にします。数式を必要な銘柄までコピーしてください。取引所名を含む「NASDAQ:AAPL」「NYSE:KO」の形式にすると、Googleの公式ヘルプが推奨する指定方法に沿い、同名ティッカーの取り違えを減らせます。
手順3:ツリーマップを作る
- A~D列のデータ範囲を選択する
- メニューの「挿入」から「グラフ」を選ぶ
- グラフの種類で「ツリーマップ」を選ぶ
- ラベルをA列、親をB列、サイズをC列、色をD列として確認する
- グラフエディタで最小値を赤、中央値を白、最大値を緑などに設定する
時価総額をC列へ入れると、大型企業ほど面積が大きくなります。D列の前日比で色分けすれば、その日に指数を動かしている企業を視覚的に把握できます。
うまく表示されないとき
GOOGLEFINANCEがN/Aになる
取引所名を含むティッカーへ直します。それでも取得できない銘柄は、Google Financeがその銘柄や属性を提供していない可能性があります。数値を手入力するか、別の正規データ源を利用してください。
IMPORTHTMLが止まる
IMPORTHTMLは外部ページの表やリストを取り込む関数です。初回はアクセス許可が必要で、取得元の構造変更や利用上限でもエラーになります。Googleによると、シートを開いている間は通常1時間ごとに更新確認されますが、ページを再読み込みしただけでは強制更新されません。
ヒートマップが一部企業に占領される
時価総額の大きい企業が極端に大きく表示されるのは正常です。監視しやすさを優先するなら、C列をすべて「1」にして等面積表示にする、またはS&P500全体ではなく保有銘柄だけに絞る方法があります。
このツールで分かること、分からないこと
- 分かる:セクターごとの強弱、大型株の影響、保有銘柄の偏り
- 分からない:将来の株価、割安・割高、長期の期待リターン
赤や緑の面積は見やすい反面、短期の値動きへ注意を奪われやすいツールでもあります。資産形成では毎日の色より、積立額、資産配分、コスト、運用期間を優先してください。
まとめ
- GOOGLEFINANCEで時価総額・前日比・価格を取得できる
- ツリーマップで面積と色に変換する
- 構成銘柄・セクター一覧は定期的な更新が必要
- データは遅延・欠損があり、売買判断には使わない
公式ヘルプ:GOOGLEFINANCE/IMPORTHTML



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