「人からどう見られるか」を気にして、使う必要のないお金まで使ってしまう。私にもそんな時期がありました。カードの年会費、仕事用の服、飲み会での支払いを振り返ると、自分が得たいものと、実際に得られたものが合っていなかったのです。
高価なものや交際費をすべて否定したいわけではありません。自分が満足して使うお金と、周囲の目を気にして払うお金を分けると、減らす対象が見つけやすくなります。この記事では私の過去の体験と、そこから考えた見直し方を紹介します。
私が見直した、見栄による出費
特典より見た目を重視して選んだカード
以前、仕事で人と会う機会が増えたときに、周囲の言葉もきっかけになってプラチナカードを持ちました。私が当時利用していたJALのプラチナカードは、過去の記事で年会費を約3万4,000円と記録しています。現在の料金や新規契約の条件を示す数字ではありません。
ところが、会食でカードを見せる機会はほとんどなく、期待していた使い道はありませんでした。3年間持ち続けましたが、私には特典を活用する目的も十分になく、解約しました。
カードそのものが悪いのではなく、選び方が私の使い方と合っていなかったのです。年会費のあるカードを見直すなら、「実際に使った特典」「年会費」「その特典がなくても払う費用」を並べると判断しやすくなります。使っていない特典の価値まで足して、得だと考えないことがポイントです。
必要以上にこだわった仕事用のスーツ
普段はあまりスーツを着ないのに、仕事上きちんと見せたいと考えてオーダーメードのスーツを作ったことがあります。生地や仕様にこだわるうちに、1着15万円近くになりました。
着心地のよさはありました。ただ、自分の仕事に必要な清潔感や動きやすさと、追加で払ったこだわりの部分を、当時は分けて考えていませんでした。相手に高く評価されるはずだという期待もあったと思います。
服にお金を使う楽しみはあってよいと思います。仕事で必要な条件を先に決め、それを超える部分は自分の楽しみとして納得して払えるか。そう考えれば、高い・安いだけの判断ではなくなります。
当たり前だと思っていた飲み会の支払い
私は以前、一緒に働く人との飲み会で多く支払うことがよくありました。過去の記事には累計200万円以上、月に5万円程度、忘年会の時期には20万円程度払った記憶を残しています。いずれも当時の振り返りであり、正確な支出集計や現在の金額ではありません。
以前の上司が払ってくれていたので、自分もそうするものだと考えていました。ただ、毎回同じ負担を続ける必要があるのかと疑問を持ち、多めには出すものの割り勘に変えました。その後も誘ってもらえたことに、ほっとしたのを覚えています。
おごることや飲み会が一律に無駄なのではありません。会いたい相手との時間や、お祝いでごちそうすることには価値があります。一方で、断りにくいから参加する、立場上払うべきだと思い込む、といった支出は、自分の負担と満足度を見直す余地があります。
見栄の出費かどうかを考える3つの質問
次に似た買い物や契約をするときは、次の質問で立ち止まってみてください。これは私の体験を踏まえた提案で、毎回この手順を実践していたという話ではありません。
- 誰にも見せなくても欲しいか。使い心地や楽しさが理由なら、それは自分にとっての価値です。
- 安い選択肢でも目的を満たせるか。値段を下げると何が困るのかを具体的にします。
- 払い続けても納得できるか。年会費や毎月の交際費は、一度の金額だけでなく年間の負担も見ます。
その場で答えが出なければ、急いで買わず一度持ち帰る方法もあります。買いたい気持ちが先行する場合は、衝動買いを抑えるために私が試した方法も参考にしてください。
楽しみまで削らず、使うお金を選ぶ
今は旅行などの体験にもお金を使うようになりました。資産形成のために支出を減らすことと、何も楽しまずに過ごすことは同じではないと思っています。
過去の支出をすべて後悔しているわけでもありません。そのとき楽しかったことや、試したから気づけたこともあります。大事なのは過去の自分を責めることではなく、これからも同じお金を払い続けたいかを考えることです。
まずはカード明細などから、年会費や交際費を一つだけ確認してみてください。どこから手をつけるか迷う場合は、固定費から支出を見直す順番で全体を整理できます。浮いたお金は、備えや投資だけでなく、自分が大切にしたい体験に使う選択もあります。
使途の分からない支出から整理したい場合は、黒字家計でも見直せる、家計簿の振り返り方も参考にしてください。



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