ソニー生命の積立型保険を解約した理由|解約返戻金・手続き・注意点

積立型保険を解約して投資信託に切り替えた 資産を守る

2026年8月に制度面を再確認
この記事は、私が加入していた積立利率変動型終身保険を10年後に解約した個人の体験です。商品一般の優劣や、すべての人に解約を勧めるものではありません。

保険を見直すときは、保険料や解約返戻金だけでなく、公的保障、勤務先の保障、預貯金、家族に必要な生活費を先に確認します。会社員等には高額療養費や傷病手当金があり、死亡時には条件を満たす遺族へ遺族年金が支給される場合があります。ただし、対象者・金額・期間は加入制度や家族構成で異なります。民間保険の必要額を公的保障と貯蓄から計算する手順で、不足額の出し方を整理しています。

現在の公的保障は、協会けんぽの「高額療養費・傷病手当金」と、日本年金機構の「遺族厚生年金」などで確認してください。

契約者向けの手続きは、契約内容によって異なります。ソニー生命の解約案内で必要書類や受付方法を確認し、保険証券・契約者向け資料の内容と照合してください。

解約だけでなく、保障額の減額や払済保険など別の扱いが選べる場合もあります。利用できる選択肢、解約返戻金、積立利率などは契約ごとに違うため、ご契約のしおり・約款と契約者向けの案内を先に確認します。

支出を見直す目的が毎月の入金力なら、保険だけを急いで解約せず、通信費や使っていないサービスを含めて固定費の見直し順も並べて比較してください。

スポンサーリンク

保険を解約する前に確認したいこと

  • 死亡・医療・就業不能のうち、家計で吸収できない損失は何か
  • 公的保障と勤務先保障を差し引いた必要保障額
  • 現在の解約返戻金と、今後支払う保険料の総額
  • 解約控除、市場価格調整、為替など契約固有の条件
  • 新しい保障が必要なら、契約成立後に旧契約を解約する順序
  • 健康状態により、解約後は同等の保険へ入り直せない可能性

生命保険料控除で税負担が軽くなる場合でも、支払った保険料そのものが戻るわけではありません。また、解約返戻金は商品・契約年齢・経過年数で異なるため、私の金額を他の契約へ当てはめないでください。

10年間加入していたソニー生命の積立型保険を解約しました。

解約した背景は

  • 保険加入時のライフプラン・シミュレーションと乖離が発生(いい意味で)
  • 保険と投資は別々にするべき

という2つの理由になります。

この保険がダメだったというわけではなく、自身にとっての最適解が変わったことが理由になります。

それでは保険に加入から解約後までの話をしていきます。

積立型保険に加入した背景から解約するに至るまでの過程

積立型保険に加入した理由は?

元々、積立型保険に入った背景は、仕事が忙しすぎてお金だけ貯まっていっていたのですが、銀行口座に入れているだけではもったいない。でも、元本割れする可能性のある株式投資は怖い(むかし、ライブドアショックで退場させられたこともあり)。そこで、当時の私は「預金より増え、株式より値動きが小さい」と考えた積立型保険に加入しました。

また、子供をつくる予定もあったため、今まで入っていた保険だけでは足りないと考えました。

ちなみに加入していた保険はこんな内容です。

保険種類積立利率変動型終身保険
保証内容2000万円(死亡時)
保険期間終身
払込期間60歳まで
保険料37,960円

積立型保険を解約した理由は?

それから10年。コロナショック前に「これは絶対に株が暴落する!」と確信し、過去に使っていた楽天証券の口座を引っ張り出してきました。その後、リベ大の両学長の動画を視聴し、「保険と投資は別々にしないといけない」ということを知りました。

この10年間で私はある程度の資産を築くことができており、仮に死んでしまったとしても家族が困らない状態はつくれていました。つまり、保険に過剰投資していたということです。

この状態をつくれた大きな理由は以下のとおりです。

  1. 保険加入時の試算よりも収入が大きく増えた(約1.5倍)
  2. 支出は増やしていない(生活水準は維持)
  3. 勤務先の株価の上昇

どう考えても解約したほうがよい」と、頭で理解していたものの、半年以上も解約できませんでした。私自身、持病の関係で保険に加入することができないことがあります。

しかし、株式への入金力を高めるために決断をしました。

家計簿で無駄を確認すると「所得の割に入金力が低い」ことに気が付きました。

そして、入金力を高める上で優先順位の高い削減項目が積立型保険だったのです。

積立型保険の収支はどうだったのか?

保険に加入したのは2010年10月1日だったようで、ちょうど10年間です。

今回解約することになりましたが、積立型保険の収支は以下のようになりました。

支払総額4,512,000円
解約返戻金4,115,982円
差し引き-396,018円

約40万円のマイナスですが、2000万円の生命保険(掛け捨て)に10年間加入できたいたと考えれば、単純に損したというわけでもありません。また、年末調整で還付金が戻ってくるため、実際のマイナス幅は縮小されます(むしろプラスだったかも?)。

あと12年保険を支払い続ければ、解約返戻金が支払総額を上回る予定ですが、解約返戻金をプラスになることを待つよりも、投資信託に投資したほうが早く回収できると判断しました。

実際に楽天証券の積立かんたんシミュレーションを使って試算してみました。

リターンは3%と固めな感じにしましたが(3%が固めな理由は後述)、解約返戻金のマイナス分の40万円を大きく上回ることがわかります。

毎月積立額37,960円
積立期間12年
リターン3%
運用収益1,103,659円

更に解約返戻金の4,115,982円も年利3%で12年間運用した場合は5,868,406円に、つまり運用収益は1,752,424円にもなります。

これを先程の月々の積立金と合計すると、2,856,083円になります。

保険に加入し続けることを株式投資に例えるならば、マイナス40万円を取り戻すために、ナンピン買いしつづけて収支をトントンになるまで頑張るようなものです。

でも元本割れする可能性もあるのでは?」という意見もあるかと思います。

確かに3〜4年で見れば、元本割れすることも起きうると思います。具体的にはドットコムバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなどの出来事が発生したときです。しかし、そういった大きな下落を乗り越えて、アメリカの株価は上昇し続けています。

よって、長期投資し続けていれば、大丈夫だろうと考えています。

ちなみにアメリカの株価指数の一つであるS&P500指数に連動する投資信託を1994年1月に一括入金し、2020年9月末まで保有し続けていた場合の1年あたりの平均リターンは9.67%です。

以下にシミュレーション結果を貼っておきます。

ここで示した運用シミュレーションは2020年当時の仮定であり、将来の利回りを保証するものではありません。保険の解約返戻金や投資の損益は契約・市場環境で変わります。未来がどうなるのかは誰にもわかりません。

10年前の私との違いは「適切なリスクを取ることができるようになった」ということです。人それぞれリスク許容度は異なりますし、私の選択が絶対だとも思いません。

自分が置かれている状況を踏まえて、適切な判断ができるようにありたいですね。

ソニー生命のサポートセンターとの解約のやり取り

ソニー生命を解約する際にはサポートセンターもしくは担当営業に連絡する必要があります。

私はサポートセンターに連絡をする方法を選びましたが、非常に丁寧な対応で、無理やり解約を阻止するようなこともされませんでした。こういった対応をされると保険に入る際にはソニー生命を人にオススメしたくなりますね。

10年前に保険に加入したときの営業マンの方の対応も良かったです。営業の方が我々夫婦にとって必要な保障と不要な保障を真剣に考えて提案してくれました(6時間くらい話し合いをしました)。そのおかげで我々は納得した上で気持ちよく加入することができました。

さて、話を戻しますが、サポートセンターとのやり取りの流れは以下のとおりです。

  1. サポートセンターに電話
  2. ガイダンスに従って解約を選択
  3. サポートセンターの方から本人確認のための情報を聞かれる
  4. 解約理由を聞かれる
  5. 新規積み立てをストップして、これまでの掛け金で保障を受ける方法もあると提案
    ※全然、ゴリ押し感ナシ(好感度高い)
  6. 解約書類の送付先、解約返戻金の振込先を確認されて終了
  7. 2日後に解約書類が到着、当日に返送
  8. 2営業日後に解約が受領される

もし、周囲に保険を検討している人がいれば、ソニー生命をおすすめすると思います。

解約した後に積み立てを開始した投資信託

元々、積立型保険に支払っていた37,960円/月を投資信託で積立することにしました。

購入する投資信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」にしました。元々、積立していた資金ですし、長期で老後まで保有し続けられる銘柄を考えるとコレになりました。

また、解約返戻金の約400万円は大統領選によるボラタリティが落ち着くまでは現金で保有しておこうかなと(大幅な下落が発生したら入金しちゃうかもしれませんが・・・)。

まとめ

積立型保険の解約は、現在の保障、解約返戻金、新しい保険の引受条件を確認せずに進めると不利になることがあります。自分だけで比較できず無料相談を使う場合は、先に無料FP・保険相談の収益源と利益相反を確認し、提案をその場で契約せず持ち帰って比較してください。

今回は私の積立型保険を解約する実体験をまとめました。

くれぐれも勘違いしてほしくないのですが、私はすべての人が積立型保険を解約すべきだとは思っていません。ネット上では積立型保険は悪だという風潮がありますが、安心を買うためのお金であるはずなのに、それを投資に回すことで資産の変動が気になって不安になってしまっては本末転倒です。

今回の私の事例が当てはまるのは「ある程度リスク許容度のある人」です。リスク許容度は投資歴や資産状況などによって異なります。

論理的に考えて正しいことが、すべての人にとっての正解とは限りません。ネット上の情報に流されて自分の資産形成の軸がブレないようにしましょう。

みなさんの資産形成の方向性を考える際の一助になれば幸いです。

保険を見直す際は、商品だけでなく公的保障と家計全体を確認する必要があります。基礎を体系的に学ぶ方法は「FP3級の独学勉強法」にまとめています。

保険を見直した後の資産形成

解約後は、保障を減らした事実だけでなく、浮いた月3万7,960円を投資へ回す流れまで管理しました。現在までの残高と保有口数も公開しています。

会社員が金融資産1億円を達成するまでを見る

コメント